大阪交響楽団第271回定期演奏会 | 日本語教師の独り言

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クラシックのコンサートに、ときどき行くので、そのことも備忘録的に書きたいと思っています。

皆さま、こんにちはニコニコ

 

GW3日目、いかがお過ごしでしょうかびっくりマーク

 

当方は、特段の予定がなく、家の中でPCとにらめっこして、授業準備に勤しんでいますPC

 

さて、

 

 

 

 

 TODAY'S
 
大阪交響楽団
第271回定期演奏会

 

 

 

 

というお話です音符

 

完全に備忘録なので、興味のない方は読み飛ばしてくださいお願い

 

 

 

 

 

 

 

 宝石緑 日 時     2024年4月26日(金)

 宝石緑 会 場     ザ・シンフォニーホール(大阪)

 宝石緑 指 揮     山下 一史

 宝石緑 ヴァイオリン  森下 幸路[*]

 宝石緑 管弦楽     大阪交響楽団

 宝石緑 曲目

   外山雄三 管弦楽のためのディヴェルメント

   外山雄三 ヴァイオリン協奏曲 第2番 [*]

   外山雄三 バレエ「幽玄」演奏会用組曲

   外山雄三 交響曲「帰国」

 

  (アンコール)

   外山雄三 管弦楽のためのラプソディ   

 

 

 

 

この日の定期演奏会は「外山雄三追悼」と題され、昨年7月に亡くなられた指揮者であり、作曲家である外山雄三さんを偲ぶものでした。外山雄三さんは、大阪交響楽団のミュージックアドバイザーを務められ、2020年からは名誉指揮者として在籍されていました。というわけで、外山さんとゆかりのあるオーケストラが、外山さんが作曲された曲を演奏し、追悼するという貴重な演奏会となりました。

 

演奏会前には、指揮者・山下一史さんのプレトークがありました。普段はしないのですが、「追悼」という意味もあり、外山さんとの思い出などについて語られていました。

 

プレトークを終え、再度登壇し、演奏されたのが、「管弦楽のためのディヴェルメント」。ディヴェルメントというのは、日本語で訳すと「喜遊曲」だそうです。まあ、あまり深く考えずに聞ける軽妙な音楽とでも言えばいいのでしょうか。

第一楽章、第二楽章ともに、なんとも不思議さの漂うメロディーが続きます。黒澤明さんの映画を彷彿とさせるというか、映画音楽として用いられていそうな曲でした。第三楽章は、「祭り感」あふれる勢いのある楽曲でした。

この曲は、外山さんが30代のころ(時代は1960年代)の作品です。何を思い、この曲をつくったのだろうかということを考えながら聞いていました。

 

続いて演奏されたのは、「ヴァイオリン協奏曲第2番」。こちらは、2度ほど聞いたことがありました。ただ、今回ほど熱心に耳を傾けて聞いていなかったため、ほぼ初見状態でした。

第一楽章は、どこか迷宮へといざなわれるようなヴァイオリンソロとオーケストラの掛け合いから始まります。第二楽章も冒頭はヴァイオリンソロの奇妙さが際立ち、不思議な感覚に陥っていました。しばらくすると、いわゆる「よいしょ、どっこいしょ」という餅つきというか、何かを曳くというか、そういうリズム感(前にアクセントのある)があらわになり、ソロと融合しながら終わりを迎えます。最後の第三楽章は、静かでもの悲しいメロディーが続きます。このもの悲しさは、いわゆる西洋的なもの(代表的なものとしては、ドヴォルザークの交響曲第9番の第2楽章のメロディー)ではありません。「通りゃんせ」「赤とんぼ」など童謡の世界観とでも言えばいいのでしょうか。音が複雑に交叉し、曲が構成されているように感じました。

 

休憩を挟んで、バレエ「幽玄」が演奏されました。次のように、タイトルの横に英語で添え書きがされています。

 

A Ballet by Robert Helpmann

Freely adapted from the Japanese Noh Play "Hagoromo"

(ロバート・ヘルプマンのバレエ

日本の能「羽衣」を自由に組み入れる)

 

なんしか、能「羽衣」に着想を得たということでしょうか。その思いで曲を聞くと、うなずける箇所がいくつかあります。

雅楽で用いられる楽器の音色や音階が随所に組み込まれていて、和でありながら洋の要素も感じられる一曲でした。

 

最後に演奏されたのは、交響曲「帰国」。こちらは、打楽器が大活躍する一曲。特に、第四楽章は「どんちゃん騒ぎ」ということばがぴったり当てはまるもので、外山さんのエネルギーが爆発しているかのような楽曲でした。どことなく岡本太郎の絵画を見ているような印象を受けました。

 

そして、演奏会の締めくくりとして演奏されたのが、外山さんを代表する「管弦楽のためのラプソディ」です。この曲は、日本の民謡をベースに構成されています。「あんたがたどこさ」「ソーラン節」「炭坑節」などが、主旋律としてところどころにあらわれてきます。外山さんは何を思い、またどのようなことを考え、この曲を作ったのでしょう。ふとそんなことを知りたいと思いながら曲を聞きいていました。

 

 

「外山雄三追悼」

 

 

まさにこのことばが形になった演奏会だったのではないでしょうか。天国から微笑んでおられる外山さんが目に浮かびました。

 

 

 

 

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございますおねがい

 

さて、今日も頑張りますか筋肉

というわけで、皆さまもすてきな1日をラブラブラブラブラブラブ