まずは前回の正解発表からまいりましょう。
第620問 正解:×
燕市の市章には「つばめ」をモチーフとした鳥が描かれていますが、
市の鳥は指定されていません。
それでは本日の問題です、第621問!
本来はビニール傘の材質として用いられるポリマー「非晶質ポリオフィレン」
の略称であるが、巷、特に高校生の間では高級ビニール傘のブランド名という
誤った解釈で知られているアルファベット3文字は何でしょう?
今回出題した問題は、先週行ったクイズオープン大会「ISDオープン」にて、
私がプロデュースした企画内で出題したものです。 この企画では、私の作問傾向を
顕著に表した25問揃えて出題したのですが、問題が良かったという感想を複数いただき
ましたので、今回と次回の2回に分けて、私が今回のオープンに向けて作成した問題を
数問紹介したいと思います。 まず今回出題した問題ですが、教職という仕事柄
10~20代の学生相手をしていますので、そこでの会話をネタに作成したものです。
指定区域内にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケが行われた「小袖海岸」や、
東日本大震災の津波に耐えた奇跡の一本松で有名になった「高田松原」などの景勝地
がある、今年5月に旧来の「陸中海岸国立公園」を改称し誕生した国立公園は何でしょう?
ツアコン時代から地理・交通は得意ジャンルですし、よく作問しています。
この問題は地理問でありながら時事問でもあります。 「今年改称した」はクイズのネタとして
恰好ですし、テレビクイズでも良く出題されます。 来年になったら新鮮味がなくなりますので
今年中に出題したいと考えてました。 あと「あまちゃん」ネタのフリも今年ならではです。
古典落語の演目「千早振る」では大関竜田川が、花魁の千早と神代に振られた
ショックで廃業後に就いたとしている職業で、辺鄙な土地を表す慣用句では
酒屋へ三里とともに行くのに二里かかると言われるのは何でしょう?
私が作る好きな問題として、複数ジャンルからのアプローチ問題があります。
この問題は「古典芸術」「慣用句」という2つのジャンルによるフリがあり、どちらかを
知っていれば答えられるようになっています。 では、どちらのフリを先に使うのか?
これは今までの経験から判断して、一般的に知られていない方を前のフリに、
知られている方を後のフリとして使います。 よく知られたフリを先に使うと、その後の
フリの効果が薄れてしまうからです。
日本のシンドラーと呼ばれた杉原千畝が、ナチス・ドイツの迫害から逃れるために
ユダヤ人へ発給した出国ビザの行き先に用いたカリブ海の島で、今年プロ野球の
シーズン最多本塁打記録を樹立した「ウラディミール・バレンティン」の出身地で
あることや、著名な果実酒の名称になっていることで知られるのはどこでしょう?
これも複数ジャンルからのアプローチで、フリも知名度の低い順に並べてみました。
次回は遊び要素の多い問題を紹介します。 あ、問題の解答も次回までお楽しみに!