最近、あちこちからさつまいもを頂く機会が増えました。秋の味覚が身近に感じられてうれしい季節です。ところが、しばらく置いていたお芋から芽が出てしまい、「これは早く使わなければ!」と思い立ち、芽の部分はそのまま捨てるのももったいないので、水栽培にしてみました。数日経つと、かわいらしい緑の葉が出てきて、台所の片隅がちょっとした癒しの空間に。生命力ってすごいですね。
そして残ったお芋は、久しぶりに芋けんぴを作ってみました。細く切ってカリッと揚げ、仕上げに砂糖を絡めると、甘く香ばしい香りが部屋中に広がり、出来たてはつい手が止まりません。シンプルなのに、どこか懐かしい味わいです。自分で作ると甘さの加減も好みにできるのがうれしいところ。
芽吹いたさつまいもは観賞用に、そして実はおやつに――秋ならではの“二度おいしい”楽しみ方になりました。


