りくがめの気まぐれブログ

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拝啓読者様。


私主人公である黒塚光は、糞女改め鬼女に何やら質問攻めでございます・・・


香「きいてんのぉ?!」


光「は、はいぃ」


香「いい!嘘は駄目よ?わかってるぅ?」


光「わかってますとも!」


光『鬼じゃああああ鬼が出よったぞおお』


香「あなたは何か武術を?」


光「忍術を少々」


香「本当に?」


うれしそうな声が


光「嘘だけど?」


怒りに変わった


香「ちゃんと答えて!!」


光「お前さ、なんか切羽詰ってる?」


香「当たり前でしょ!私は皆を守りたいの・・・」


光は真剣な顔の香を見て、身を引き締め直した。


香「質問するわよ?武術はやってないのね?」


光「ああ。ちゃんとした武術はやってない」


香「ちゃんとした?まぁ貴方は戦いの役に立たないって事でいいの?」


光「うむ。よきにはからえ」


香「はいはい。私の刀はどうしたの?」

切羽詰ってるくせにちゃんと反応してくれる香はいい奴なのかもしれない


光「押収品を押収した」


香「・・・。怒りたいけど怒れないわねぇー」


香「何故、臆病足なんて通り名がついたの?」


光「さぁ?逃げまくってたからかな?」

香「逃げる様な事してたのね。何したの?」


光「政府とか反乱軍とかに生卵アタックしたから?いやいや、冷蔵庫盗んだから?それとも基地にラクガキ?うーん。わからん」


香「なっ。アンタ本当に何してんのぉ!!自殺行為よ?よく逃げられたわね」


光「まねぇ」


胸を張る光に対し呆れている香


香「あんた以外に凄いのかもね。白口戦争は経験してる?」


光「とりあえずなぁ」


香「え?本当?」


自分から聞いたのに何故か驚いている。


香「じゃぁ。英雄に会ったことある?」


光「英雄?」


香「そう!英雄よー。5人の戦人!戦地を駆け抜け、口宝兵をバッタバッタとなぎ払って行く。その姿まさに英雄と言われる方々。返り血により紅く染まる【紅蓮の死神】。男相手に優位に立つ凛々しいお姿【冷酷の戦乙女】。嘘か真か、偽者か本物か【トリック☆スター】。戦は脳で戦うもの、人類が生んだ天才【完璧な頭脳(パーフェクト・ブレーン)】。止まらない熱き根性【破壊王】。この5人こそが英雄よ!!!」


光『なんだこの目の煌きは?コイツ息継ぎしてたのか?』


香「ハッ。ごめんなさい。私ったら語っちゃって。英雄の事になるとつい・・・。貴方みたいな臆病足が会える方々ではなかったわね」


光『悪気はないんだよな?こいつ色んな意味で恐いぞぉぉ』


香「ええと・・・。単刀直入に聞くわね?貴方は悪人?」


真面目な顔で聞いてくるので真面目に返す。


光「そうだ」


答えを聞いて何か悩んでいる香だが、そのうち顔をあげて


香「貴方は、村人達を安全な場所で暮らせる様にできる?」


光「まぁー。できるな・・・」


香「え?あー。お願いできる?」


光「はっ?嫌だわ!」


香「はぁ・・・やっぱり」


返される答えが予め、わかっていたかの様に返す香が提案してくる。


香「なら、こうしましょ!私が貴方の条件を1つなんでも聞くという事では?」


光「なっ!!」


光は驚いた。まさか村人の為に逢って間もない自分に若い女がそんな条件を出してくるとは。


光「俺があいつらを本当になんとかできるか根拠がないんだぞ?嘘かもしれない」


香「私は父上の様に立派になりたい。村の人はみんな私の家族みたいなものなの。家族すら守れないでは染谷流の名が泣くわ。それに貴方は何故だか信じて良いような気がするの。そもそも嘘なら嘘かもしれないなんて言わないと思うわ」


光「なんてやつだ・・・。お前おもしろいな!」


こいつはなんて直球なんだろうか?光には眩しく見えていたのかもしれない。


光「俺の事は光でいい。朝に案内するから皆を集めといてくれ」


そう言い残すと、森に姿を消していった。


香『光、お願いね・・・』


香の頼みは吉と出るのか、それとも・・・

どこで間違えたんだ?

何故こうなったんだ?


俺はただ糞女に文句を言った後に奥の部屋にあった没収品らしきものを漁って、ちょっと小腹がすいたから食堂で食べかけだったご飯をもらってただけじゃないか。


光「まさかトイレに行ってただけだったとは。たべてる最中に戻ってこなくてもいいじゃんか・・・」


政府軍「どこいったー!打ち首だぁ」


恐い顔したお兄さん達をゴミバケツの中で見送り一息つく。


おそるおそるバケツから顔を出してみた。


ニヤッ・・・。


恐いお兄さんが目の前で笑みを浮かべている。


光「あ、すいません。間違えましたぁ」


ゆっくりバケツの中に戻って行こうとした時、ドンッっと音ともにバケツが転がった。


バケツが蹴り飛ばされ光はあわてて脱出した。


どれくらい走ったかわからないが、もう横腹が痛くなってきた時


香「出しなさいよぉぉ」


この基地は本当に良く響くらしくアイツの声が聞こえた。


光『よし!鬼ごっこも終わりだ。陽動作戦といこうじゃないか!』


政府軍に追われながらも、さっきいた牢獄の様な部屋に戻った。


香「な!アンタ!!ここから出しなさいよ。」


光『おーおー。せっかくの美人が台無しな位必死になっちゃってー』


光「わかった」


即答してやった。


村人「・・・へっ?」


香「本当に?」


光『今度は目をキラキラさせやがって。なんか面白い奴だな』


政府軍「また見失ったぞ!まだ外には出ていないはずだ。捜せぇ」


部屋に近くから声が聞こえた。


光「やばぁい。いぞげぇ!!」


香「どうやって開けるのよ?」


ポケットから針金を出して笑いながら鍵穴に差し込んだ。


ものの数秒で鉄格子は見事に開いたが、同時に


政府軍「臆病足(チキンレッグ)!!貴様なにしてる!?」


いらない人まで来てしまった。


光「お前がここで来たら作戦失敗だろぉが・・・」


小さい声でぼやいた。


香「臆病足?」


香『あれ?なんか今作戦とか言ってなかった?この人』


政府軍「フン!いいだろう。教えてやる」


光「わーい」


政府軍「貴様の話だぁ!!」


咳払いをして話始めた。


政府軍「いいか?こいつ黒塚光は政府軍、反乱軍、そして何故か口玉にまで目の敵にされている指名手配犯だ!弱くて臆病な癖に逃げ足だけは一人前。ついた通り名が臆病足だ。」


大笑いを始める政府軍の言葉にフルフルと震える肩が1つ・・・


香「貴様はそれでも男かぁ!そこまで言われて悔しくないのか?」


政府軍の話を聞いた村人の反応は様々だ。


思い出したのか、ハッとしてる人や冷たい目で見てくる人、早く助かりたいと願っている人。


香「なんか言いなさいよ!」


光『なんでコイツは怒ってるんだ?』


光「捕まりそうでピンチだ。助けてくれ!」


皆『何言ってんだコイツは』


政府軍「もうおじゃべりはいいだろ?」


いつのまにか結構集まってしまった様だ。


おっさん「もう駄目だぁ」


お姉さん「最悪ね」


香「私の愛刀さえあれば・・・クッ」


4人に囲まれて背中に鉄格子の冷たさが緊張感を強める。


光「ん?刀ならあるぞ?」


片手で何やら太陽の紋章が入っている刀を渡す。


香「え?これ、私の刀・・・なんで?」


光「落ちてた」


皆「・・・」


香「まぁいいわ。ありがとう。これでなんとかなりそうよ」


そう言い放ち彼女は刀を構えた。


政府軍「小娘が痛い目みないとわからないらしいな」


光「うわー流石モブキャラ。台詞が・・・プププ」


お姉さん「最悪ね」


政府軍「お前ら全員殺す!!」


いっせいに剣や小刀を抜き襲い掛かってきた。


ヒュンッ


香「壱の型 神速一線」


技名だかなんだかを口に出した時には政府軍は4人共横たわっていた。


村人は歓声をあげて彼女を抱きしめたりしている。


香「とりあえずここから出ましょ?」


こそこそと出口に向かって歩こうとした時


政府軍「お前らこれで「えい」」


光が横たわったまま何かを言おうとしていた政府軍の顔を蹴っ飛ばした。


光「さぁ行こうぜぇ」


皆『鬼だ・・・』


その後も何人かに見つかりはしたが香の活躍により、無事に外まで脱出できた。


とりあえずここにいては駄目だと、基地から歩いて森のなか深くにまで逃げてきていた。


香「私の名前は染谷香。ちょーっと貴方に話があるの!」


日はとっくに落ち、森の中で焚き火をしている最中、光の耳をひっぱり連れて行く香の姿があった。


光「いたたぁー。暴力はやめてぇー」




牢獄のようなところに閉じ込められている哀れな家畜どもを見渡した。


光「ん?み、見つけたぞ!この糞女ー!!」


思ったより声が響いてしまったが、今の俺にそんなことはどうでもよかった。


香「え?私?」


頭に?マークを浮かべている香に対して思いっきり頷いている光。


おっさん「香ちゃんの知り合いかい?」


香「いいえ?初対面のはずなんですけど」


小声で話しをしている香の顔をじっとみている光。


キレイな金髪ショートに、少し大きな釣り目。そして見間違えるはずがない洗濯板。


光「お前のせいで痛かったんだぞ!!」


香「?なんの話よ」


光「だぁー!!お前が捕まる時の声で木から落ちたんだ!俺のプリチーなお尻が蒙古斑(もうこはん)みたいになったんだぞ!あぁ!痛てぇんだよ」


皆『関係ねぇー』


香「なにいってんのよ。そんなの知らないわよ」


皆が一斉にうなずく。


光「なんだとぉ。この糞女がぁ」


香「あんたそれ言いにきたわけ?」


光「おう!」


皆『なんて奴だ・・・』


香「わかったわよ。私が悪かったわ。助けてくれる?」


光「なんで?俺文句言いに来ただけだし」


皆「・・・へ?」


光「んじゃ!帰るわ。人生頑張れよ!豚共」


薄ら笑いと共に扉から出て行く光にそれぞれが声を投げる。


香「ちょっと!まちなさいよ」


おっさん「助けてくれー」


お姉さん「最悪ね」


そして2度目の作戦会議が始まった。


内容は脱出方法と光についてだ。


「どこかで見たことがある」「通り名があったはず」「初めてみた」


三者三様であったが通り名があるって事は凄い奴なのであろう。

通り名とは、白口戦争で英雄といわれた5人の戦人から始まったとされる噂名だ。


香「確かに色んな意味で凄かったわね」



その頃主人公は、自分の事が話題になっているなんて知りもせず


光「この肉美味いわぁ」


勝手に政府の食堂でご飯をむさぼっていた。



香「とにかく!ここから出ないと、皆死ぬか死んだ方がマシって生活になるのよ?」


おっさん「そうなんだけどよー。どうやって出るんだ?」


おばさん「それがわからないから考えてるんだろ!アンタも考えな!」


お姉さん「最悪ね」

話合いも大詰めに差し掛かってきた時、政府軍が慌しくなっている。原因はそう・・・奴だ。


政府軍A「待てー。貴様、指名手配の癖によくも堂々と!!」


政府軍B「生きて帰れると思うなー」


政府軍E「俺のおかず返せ!今日は豪華だったんだぞ!!」


政府軍C「この場所で盗みまでするとわ!!」


光「ひやぁー。来ないでーー」


基地中に騒がしさが充満していった。


村人「・・・」


香「なんか頭痛くなってきたわ・・・」