2008年当時アニメを見て1巻だけ当時購入し1話だけ読んだ記憶があります、続きも気になったので改めて全巻購入しました。 

 

 

そして1話なのですがやっぱり鉄道事故がもろに福知山線をベースにしてましたね、流石に車両は特急型で現場は盛土に変更されてましたが今度は羽越線要素を加えてるように感じました。 昭和の頃はこち亀やドラえもんで逆噴射をネタにされてましたが2006年も実際の事故をネタにする事はまだ可能だったようです、今だったら炎上しそうですがこの作品自体ヒットせずマイナーだったのも要因でしょう。

 

さて1巻1話の感想ですが前半の事故はシゴフミの基礎的な内容でした、当時は百合というワードが無い事に時代を感じましたが記憶通りゲストキャラの転生ENDでまぁ普通。

 

ただ作中では「2両目は先鋭的なアートのように」という今ではヤバすぎる表現に加え「乗客はスピードを出しすぎていたとの証言が」に対し鉄道会社は「置き石の可能性が」というやり取りが完全に福知山線ですね、だって初期報道にあった車との衝突うんぬんの下りが一切ないんですもの。

 

2話のマジシャンと3話のフェンシングは記憶に無いので多分読まなかったのでしょう、アニメには無かった送り手側の話が小説版にはありますが至って普通。

 

2巻

 

2ー1 消防士の話で最初は良かったのですが途中から雲行きが怪しくなり終盤で良くなりそうな感じになるも世にも奇妙な物語みたいなオチで救いが無い、ってか火事起きてからシゴフミ受け取って救助に向かう割には火の回りが遅くて不自然ww

 

2-2 猫がシゴフミを出すのに苦戦する話、アニメでもあった気がするがマヤマの声は松岡由貴でちゃんと脳内再生される

 

2-3 三角関係の話、生き残った方が恋に敗れるが後味は悪く無い

 

3巻 この巻より郵便配達夫から郵便配達員に表記が変わる

 

プロローグ  フミカという同じ名前の少女が登場しアニメとリンクしている模様 、しかし出番はこれだけ

 

3-1 病弱のお嬢様と文通の話、感動的だけど死因がポケモ〇ショックみたい

 

3-2 今作で一番の長編、変な老人と学畜の恋仲を成就させる話で色々凝っていた。あとアニメでは主人公が正当防衛で杖を使ってたが小説では書き手側のセクハラで武力行使しようとする。

 

3-3 戦場の話でとにかく救いが無い上に「この戦いが終わったら結婚」という盛大な死亡フラグを立てる、案の定ラストはゲリラの子供を保護しようとしたら隠し持っていた銃でバットエンド

 

4巻

 

4-1 快楽〇人鬼の少年の話で次々と女子を殺める、後半はターゲットにしていた女子生徒が同じ志向を持っていたようで返り討ちにされる。 終盤は女子の視点に変わるもコロンボみたいな刑事と戦闘になり死亡、陽子は地獄に落ちたが悪魔か何かに乗っとられてたのかよくわからん。

 

4-2 別の配達員の話、アニメでいうチアキポジのキャラ

 

4-3 生き別れた双子の話で青春18を使い倉敷から葬式に行く話、目的地の電車にはカーテンが無いようで日の当たりを気にしている事からE231系だろうか

 

倉敷

 

4-4 幽閉されている憧れの先輩との再会、ウィキでは記載されて無かったが沙音が配達するシゴフミを破棄したのは悪い意味ではなかった。

 

以上4巻を全て読破したが2巻以降を読むのに16年以上も間が開いてしまった、アニメ程極端に鬱で暗く理不尽な事は無かったがこれが原作では無い事は解り驚いた。

 

あとがきによるとラノベは先行ノベライズとの事で少し調べると原案は湯澤友楼で小説が雨宮諒イラストポコのようでアニメの方が原作との事、まぁ2005年は土佐くろしお鉄道の事故から始まり福知山線と羽越線で立て続けに事故が起こる魔の年だったから鉄道事故を元にしたのでしょうけど記憶に新しいFGOの「はいじゃないが」騒動を考えると今じゃネタにできませんね。