本人のいないところでほめるのも意外に効果は高い
 
・高度なほめ方のテクニックとして使うことも
 
「ねぇ、課長があなたのことすごくほめてたわよ。『あいつは人が見ていなくても絶対に手を抜かない』って。課長って部下のことよく見てるよね」と、ランチにいったときに同僚に聞かされました。
 
思わず「うそだ~」と言ってはみたものの、内心の嬉しさは隠しきれません。
 
人間は相手から直接ほめられるだけでなく、第三者経由でほめ言葉を聞くというのも想像以上に嬉しいものなのです。
 
というのも、もしその同僚が「課長がほめていた内容」に同意していなければ、そのほめ言葉をわざわざ伝えたりはしない可能性が高いので、結果として2人の人間からほめられたことになり、喜びも倍増するからです。
 
より効果的に相手をほめたいと思う場合、まずその事実をその相手と親しい立場の人に伝え、やがてその人から当人に伝わるのを待つという高度な作戦もあります。
 
誰かに紹介しながらなら自然に相手をほめられる
 
・面と向かってほめられるより嬉しい!?
 
面と向かって人をほめるというのは、意外に恥ずかしいものです。
 
これはほめられる側も同様で、特に距離が近い相手だと、いまさらこの人に真正面からほめられると考えただけでも、とても照れくさく感じてしまうケースも少なくありません。
 
そんなときは、その相手を誰かに紹介するタイミングを利用して、間接的にほめてみるのも効果的です。
 
「彼の粘り腰は本当にすごいですよ。例の案件もみんなダメかなと諦めかけていたのに、土俵際で大逆転のうっちゃりでしたからね」と、課長が部長に自分のことをこんなふうにほめてくれたとしたらどうですか?
 
第三者、しかも部長に対してまさかそんなふうに紹介してくれるとは思ってもいなかったこともあり、面と向かってほめられる以上に嬉しかったりするのです。
 
かなり利用価値の高いテクニックと言えます。