「人をほめる」とはどういうことか?考えてみたことはありますか?
 
ほめ上手になるためにも、その前提となる心構えをしっかりと理解して、ほめ上手を目指しましょう。
 
 
 
相手への気持ちは口にしなければ伝わらない
 
・「あうんの呼吸」は若い世代には通用しない
自分が部下にいちいちあれこれ言わないのは、相手を評価していればこそのこと、そんなことは皆当然分かってくれているはず…。
 
などと、自分勝手に思っていませんか?世の中はそんなにカンの良い人ばかりではありません。
 
怒りや喜び、悲しみといった感情は表情や態度でも比較的伝わり易いものですが、相手への好意や評価といった思いを、言葉に頼らずに伝えるというのは至難の業と言えます。
 
「そこはあうんの呼吸、わざわざ口にしなくても以心伝心でわかるだろう」と考える傾向が、特に年配の男性に多いようです。
 
しかし、そんな考え方は若い世代には通用しません。
 
相手を評価しようと思うのなら、まずは口に出して自分の思いを伝えるのが基本です。
 
「この企画、なかなかいいじゃないか」と言葉にしてほめられてこそ、ほめられた方も嬉しく思うのです。
 
 
 
 
 
ほめるインパクトを生むにはほめ言葉の引き出しを豊富に持つ
 
・「すごい!」「いいね!」だけでは駄目!
きれいな人と会ってきれいと感じたから、「おきれいですね」とほめました。別に悪いほめ方ではありません。
 
しかし、おそらく相手にとって、「ほめられ慣れしているフレーズ」であり、決してインパクトを与えるものではありません。
 
ところが、「肌が本当にきれいですね」とほめてみるとどうでしょう?あえて「肌」というその人が持っている資質に関わる部分に着目し、更に「本当に」という言葉でしっかりと感情も込めているため、相手にはより強く印象づけられるのです。
 
同じ「きれい」という思いを伝えるにしても、このようにちょっとだけほめ方の表現を変えてみると、伝わり方には大きな差が出ます。
 
そのためには、普段から「ほめ言葉の引き出し」をたくさん持つに越したことはありません。
 
どのようなことに対しても「すごい!」「いいね!」で済ませているのなら、要注意です。