こんばんは、燈子です。
前回の借りてきた図書の続きです。
借りる本以外にツラツラと関係なく書架を見るのが好きなのですが、そこにこんな本がありました。
怪しい(笑)
借りて読んでみると、恋愛、結婚、金運はもちろん、病気、裁判、追放、幽霊や吸血鬼向け、本当の呪術や黒魔術まで記載されていました。呪い返しまで。
なかなかパンチが効いていて突っ込みどころ満載です。
例えば、恋愛では「相手の靴型を取り・・」「相手の髪の毛を用意して・・」「相手の写真を・・」
え、、靴型ってところで既にハードルが高い。髪の毛も写真も片思いの人にはなかなか高いハードルです。
さらにそこに、色んなものを用意せよとあります。様々なエッセンシャルオイルだとか入手しにくいハーブや植物、読んでいるこちらも実施する気がなくとも、読んでいるだけで疲労感一杯です。
そして全部の材料?が揃ったら、また複雑な段階を踏んでおまじないを実行する。。
これはここまでやる時点で相当な執着心がないと出来ないなぁと思わされました。
中にはおまじないの最中に裸になって祈るとか、交差点で叫べとか中々に職務質問を受けそうな行為も記載満載です。
読んでいて飽きません。
ただこれらを読んで私的に納得した事はあります。
おまじないや呪術というのは簡単に出来てはいけないのです。そこには人の思念や祈りが入ります。一種の通過儀礼でありイニシエーションならば、そこに至るまでに入手困難であり複雑な過程を経て至らなければ意味がない。
そして実際に実施した後には、自分の手を離れて大いなるものに任せるという心理になっていく。そこで執着心は完全にとはいかずとも開放されるのではないか、そう思いました。
恋人の心を戻すというおまじないなどはよく出来ていて、ある一定の期間、毎日このおまじないをやれ、と書いてありますが、ほぼどのおまじないも、これで恋人が戻らないなら諦めましょう、と書いてあり苦笑しました。ですが、非常に現実的です。
こういう過程を踏む事で人が納得したり、自分を振り返るという心理学的な仕組みがきちんとされているんだな、と思わされました。昔の知恵ですね。
スピリチュアルなこともそうですが、簡単にそれを行ったら解決するという事はまずないです。むしろ簡単に解決すると謳うものは警戒した方がいい。すぐ結果が出るはずはなく、その過程を考える、そういう仕組みのものは信用出来ます。
占いも同じで、結果だけを見るだけでは本当の占いではないのです。占いにおいて依頼者様の過程を見ながらどう行動していくかを考えるのが占いです。そしてその行動が運命を拓いていきます。
あなたはどう運命を切り拓きたいですか?

