キャンプから帰ってきました!
こんばんは、渋谷です。
ゴールデンウィーク後半、また二泊三日でキャンプに行ってきましたよ。
こうとか
こうとか
こうとか
こう。
意味わかりますかねー。
パラグライダーができるキャンプ場でキャンプしてたら、ひょうが降ってきてタープ(日よけ)が裂けましたよ、という話ですね。
もう7年ぐらい使ったタープですが、まさか裂けるとは思わんわねえ……。またこれで夫にキャンプ用品を購入する余地を与えてしまうことになりましたよ。なんかこのあともお金がかかる行事が目白押しなんですけどね。誕生日母の日父の日お中元。さあどうしましょう。手元には1万円分のマックカードがありますが、マックばっか食ってるわけにもいかんしなあ。
まああれです、有川浩さん原作の「県庁おもてなし課」にも出てきたキャンプ場は気持ちが良かったです。あとのことは何とかやりくりしましょう。専業主婦の腕の見せ所ですね。
さて、キャンプ場でも本を読みました。新潮社ストーリーセラー編集部編の「Story Seller」です。収録作家さんは
伊坂幸太郎
近藤史恵
有川浩
佐藤友哉
本田孝好
道尾秀介
米澤穂信
となっております。
ミステリー限定の短編集というわけではなくて、色んなテイストのお話が詰め込まれています。長さは短編って言うか中編に近いような気もする。結構読み応えのあるお話ばかり。
はっきり言ってね、全部面白かった。伊坂幸太郎さんの「首折り男の周辺」はちょっとしたドラマになりそうな上質なミステリー。有川浩さんの「ストーリー・セラー」は作家の妻と支える夫の恋物語。本田孝好さんの「ここじゃない場所」はサイキック青春ミステリー。色んな風味のお話がありましたが、やっぱり特筆すべきは道尾秀介さんと米澤穂信さんかな。
道尾秀介さんの「光の箱」は、童話作家になった男が、過去に誤解を抱いたまま別れた元カノとよりを戻すまでのミステリーです。叙述トリック満載。結構長い話なので詳細は割愛しますが、誤解が解けた瞬間、恐れるべきものがなくなった瞬間って、読者もほんとに大きな安堵を得るんだなと思った。だからやっぱり、ミステリーってハッピーエンドで終わった方が読後感がいいのね。まあどんな話でもそうだと思いますが、叙述トリックを駆使したのちのバッドエンドって結構痛々しい。
なんか裏切られた気すらしてイラっと来たりするよね。心温まるラストを迎えた「光の箱」、とても素敵なお話でした。
対してぎょっとしたのが米澤穂信さんの「玉野五十鈴の誉れ」。
この間読んだ「身内に不幸がありまして」と中盤までほぼ同じ話です。お嬢様とお付きの召使の少女。こっちの話は、弟が生まれたことで祖母に命まで狙われているお嬢様(跡継ぎ問題がいろいろ複雑らしい)を助けるため、召使の少女が弟を焼却炉で焼き殺しちゃう話です。
その時、「はじめちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣いても蓋とるな」つって歌いながら焼き殺しちゃうんだぜ。私、キャンプでライスクッカーでご飯炊きながらこれ読んじゃったんだぜ。赤子は焼却炉の蓋をガンガン叩いて泣き叫んでいたのでしょう。……怖いわ。私が火にかけたライスクッカーの中には何がいるのか……どきどき……まあ、炊き立てご飯でしたが。
なんせその発想に驚きましたよ。びびった。面白いねえ。私もこんなの書きたいなあ。
というわけで今日はおしまいです。早よ連休終われっ。洗濯物干してこよ。
ではまたー!