厚生労働省が難病に対する取組を見直すという話をテレビのニュースで知った。
難病指定の範囲を拡げたり、情報サービスなどにも取り組むようだが、
医療費助成の安定化と透明化を目指すため、
(制度全体を)抜本的に見直すという部分は引っかかりがあった。
国は難病患者達の金銭的肉体的負担の現実がどのくらいのものになっているのか、
机上でしか知らないし、知ってたとしても制度に反映させる
術をしらない、
あるいは知らないフリをしている。
ネックは財源だ。
財源というパイの大きさを拡大させないことには、
疾患や病気の度合いによっては、国の助成や補助が減少する人が出てくる訳だ。
統計上での国民の医療費を減少させようとして、看護師や介助師さんたちの
報酬を頭打ちにしている官庁が厚生労働省である。
だから正直なところ、改悪に成りかねない側面を感じ、
おおよそ歓迎できない。大層な言い訳もマユツバものなのである。
先に引っかかると記した部分の抜本的見直し…という文言への不安は、これだけではない。
今年中に導入とか行ってるが、現場がゴタゴタになるおそれがあるという事だ。
例えば介護保険なんて、しょっちゅう見直してばかりいて、
現場のケアマネージャーさんたちが、厚労省の作った、現場での解釈に合わない
中途半端な文言に右往左往しているのだ。
要は国が何かをやり始めると、下手すると病院、患者…みんなが
迷惑する事が多分に有りうるのだ。
どのくらいのボリュームをどれだけの人材を投じて作り出すのか。
また中途半端な制度にしてしまって、ボーダー上になって
しまう患者が泣きをみるようなことが起こらないと言い切れるのか。
とても不安だ。何年かの後、目もあてられない惨状になっていない事を
切に、切に願うばかりだ。