何の事かというと精神科の患者の状態や医師のスタンスの事である。
患者のポテンシャルは医師がのべつ患者にくっついていられないので
症状等をもとに推測するしかない。従って、今ならどの程度の
活動ができて、かつそれがいかほど持続するかは、やってみないとわからない
。いくら医者といっても判断し難いだろう。
その患者のポテンシャルを支えるものがどのくらい動機づけを与え、かつ維持できるかは
患者それぞれで違う。平坦な数値からは判別し難い筈。患者の出勤状況を数値化して
このさきどうすればいいかと問われても判断材料が見えないに
等しい。従ってやってみるしかないと答えるのが実情といえよう。
だからこうした場合医者なのに具体的アドバイスができないと批判されても
きっと仕方ない。ここまでこうでした、では次はこうできるでしょう…というのは
精神科の世界ではあまりに推測の域の事となってしまうのだろう。
言うまでもなく、この患者とは私のこと。私は適応障害からの
不安抑うつ状態と診断されている。引き金は7年前に起きた家内の難病の在宅看護疲れと
当時の職場上司のパワハラにある。なんとか持ちこたえたかったが
身体をついてこれず眠れなくなり、目眩や吐き気、食欲不振、胸焼けや腹部膨満
蟻走感、そして絶望的なビジョンに
とらわれたことだ。
引き金が引かれてからは家内の心配(足の麻痺。転倒したら脊髄損傷をおこすため生活困難がよぎなくされる。従って一人で家にいるのは困難。わたしが付ききりで看病するしかなくなる。いまの医療サービスの実態と限界を知ってしまったので、自分達でやっていくしかないのだ)
と会社の仕事や人間関係に疲れまくることが連続しているため精神的に休まる暇がない。
ハイいまから休みましょう、といわれても、心理思考は止まってくれない。
眠っていてもろくな夢を見ないし、目覚めた時の疲労感は
眠りの効率、質がよくないことの現れであろう。
骨が折れたらレントゲンで調べて、程度を計れる。肝機能が悪いなら血液検査で度合いを調べる。
うつは今現在の度合いや、今後の推移の経過が見当つきにくい世界だ。
私の場合家内が劇的に回復しないことには明るいビジョンは
見えてこない。ましてや家内の病気は難病指定を受ける原因不明、確たる治療法も無いに等しい
ものである。症状も不安定で日替わりに近いものなので、
私もその都度出たとこ勝負にならざるを得な