小林繁さんと江川卓さん | 闘魂こめて

小林繁さんと江川卓さん

昨日は、小林繁氏の急逝を知り、驚いて、悲しくてやりきれない思いがしました。

途中まで、それに関することをブログに書いたのですが、消してしまいました。

どう書いていいのか、迷って途中で書けなくなってしまったので‥。


でも、やはり巨人の歴史の中で、あまりにも大きな存在の方でしたので、私なりの思いを残しておこうかなと思っております。


小林投手が巨人のエースとして活躍し、その後江川との電撃トレードで阪神に行く事になった、あまりにも有名な「江川事件」の頃、私はまだ善悪の区別のつかない、巨人贔屓の子供でしたので、


なぜ、江川は巨人に入りたいのに、皆でそんなに妨害するんだと‥‥、なぜ小林が阪神にいかなきゃならないのかと‥‥、


ただそんな思いで巨人や江川を悪くいう人たちを、見ていました。


あの時、江川についた悪い印象は、その後ずっと消えることは無かったですもんね。


江川はそんなに悪かったんですかね~、ただただ子供の頃から巨人が好きで、野球をやるなら巨人でやりたかった。そんな自分の夢を、なんとか叶えたかった一人の男が‥。

江川もある意味、あの事件では周りに踊らされて、悪者になって、辛い思いをしたんでしょう。

小林氏の訃報を聞いて、記者会見する江川は、みていて可愛そうに思いました。

「この後も、ずっと申し訳ない気持ちは消えない」‥まさしく、その通りですから‥。


そして、亡くなられた小林繁さんは、本当にエースと呼ばれるに相応しい投手でしたね。

素晴らしい投手だからこそ、阪神に交換要員として指名されてしまったんですから。

阪神に移籍して、22勝をあげ、心技体すべての面で優れていることをファンに見せてくれました。

巨人の悪口を言うこともなく、悔しい思いをプレーに表していたんですよね。


小林氏も江川も、大きな流れに翻弄されて、でも一つの野球の歴史を作ってきた偉大な投手であることに変わりは無いと思ってます。


数年前のお酒のCMで、最後に思いを話し合えて、本当に良かったです。



闘魂こめて-2010011900490000.jpg


黄ばんだノートに、巨人にいらした頃の小林繁氏のサインがありました。


心より、ご冥福をお祈りします。