どうも、中田です。
なかだアカデミー下半期6エビデンスヒーラー6が終了しました^^
当時は「今の幸せ、2021年以降の幸せ」の理念のもとにクライアントからの要望からはじまった毎週のセミナー→なかだブートキャンプ→なかだアカデミーという一つの節目が終わった感じがします!
そして、なかだラボラトリー3までのコンテンツをチラ見せしましたが、客観的にも、主観的にも凄いものだと思いますので、期待していてください!
行動経済学を用いて自分の利益に誘導する「スラッジ」ではない「メシアナッジ」という謎の技術も生まれましたね。笑
詳しくは、なかだラボラトリー3あたりをお楽しみに。
さて、エビデンスヒーラーというタイトルの通り、現代科学の知見である「エビデンス」を深いレベルで使いこなすことが半年間のテーマでした。
論文をクリティカルシンキングしていくことで、必然的に「建設的批判」というスキルも身に付いたでしょう。
学者も、論文も間違えるのです。
だからこそ、科学というコミュニティによって論文が査読され、チェックされ続けるシステムになっています。
で、ヒーラーとしても、筋トレにしても、ビジネスにしても、コーチングにしても、上のステージの人はエビデンスを当たり前のように使います。
ということは、エビデンスが分からないと次のステージに進むことができないということでした。
「エビデンスなんて分からないでいい!」というのは思想信仰の自由ですが、「なかだ」というコミュニティやステージということを考えると避けては通れないと考えています。
ヒーラーとしても、どこかのタイミングで中田先生を客観的に信頼し、主観的に信用し信じるかどうかとか、いろいろと悩む時期が出てくると思います。
中田先生や●●先生のあの言説はほんとうかなあ?とか。
そういうときにもクリティカルシンキング能力が高ければ、道が見えてきます。
そして、消費者側としても必須スキルなわけです。
知識の生成、知識の普及、知識の応用について、どれくらいの時間学生を教育し訓練するかは、さまざまな学問領域の間でも、またある学問領域の中でも異なる。しかし、いずれにしても、誰もが研究の消費者であるということは、どの学問領域やそのかい専門領域の人にも共通している。心理学やその関連領域の基本は、理論と、その理論を支持する、研究に基づくデータから構成されている。学問領域を知りたいという望む人や、その進歩に遅れないようについていきたいと思う人は、誰でも必然的に研究の消費者である。それゆえに、彼らは研究をクリティカルに評価できるようにならなければならない。これには、科学的な方法と研究計画の原理を十分理解し、何を探求すべきかを知ることがとても有益である。クリティカルシンキング研究論文編p3序論 著者 J・メルツォフ
例えば、セミナーで出した具体例だと、認知科学者の苫米地英人博士が「性格のカラクリ」という書籍内で「性格はない」と書いていましたが、パーソナリティ心理学・遺伝学では性格は50パーセントが遺伝で決まっているという科学的根拠があります。
認知科学者の苫米地英人博士が「性格のカラクリ」という書籍内で「性格はない」
VS
パーソナリティ心理学・遺伝学ダニエル・ネトルは性格は50パーセントが遺伝で決まっているという科学的根拠を出した。
どちらが正しいのでしょうか?
これが一つの卒業試験でしたね!
おそらくエビデンスの訓練を受けていない場合は、どちらかを信じる(信仰する)ことしか選択肢がなくなります。
それが誤っていたとしても。
認知科学者の苫米地英人博士をコーチングを受けるほど僕はとても尊敬していますが、苫米地英人博士か、パーソナリティ心理学のダニエル・ネトルかのどちらかが科学的に正しくて、どちらかが科学的には間違っているのです。
あなたはどちらかを信じる(信仰する)でしょうか?
それとも、科学的に正しい方を取るでしょうか?
僕の回答を書いておきますが、まずは原文を引用します。
ちなみに、「性格は遺伝する」「性格は遺伝によって決まる」というのは、世の中に流布している、「性格」に関する誤った認識の1つです。
世の中で性格だと思われているもの、すなわち、その人の思考や行動の傾向を決定するのは、成長の過程で後天的に作られたブリーフシステムであり、当然ながら、遺伝子にはその情報は搭載されていません。
もちろん、親の言葉や家庭内のルール・習慣はブリーフシステムに強い影響を与えますから、家庭同士で思考や行動の傾向が似ることはしばしばありますが、性格が遺伝することは、まずありえないのです。
ほぼ同じ遺伝子を持つ一卵性双生児でさえ、まったく異なる「性格」を持っていることを考えれば、おわかりいただけるのではないでしょうか。p25「性格」のカラクリ 苫米地英人
「性格は遺伝する」「性格は遺伝によって決まる」は誤った認識である、と書かれていますね。
一卵性双生児でさえまったく異なる「性格」を持っていることを事例として出しています。
一方、ネトルはどうでしょうか?
人のパーソナリティの大部分は、たまたまその人がこれらの変異体のどれをもっているかによって決められる。行動遺伝学のすぐれた研究成果はこの考えを裏付けており、パーソナリティ特性に遺伝性の構成要素があることを一貫して示している。
だが話はそこで終わらない。行動遺伝学者によれば、パーソナリティにおける遺伝的構成要素のサイズは、全体のおおよそ50パーセントだという。言い換えると、ビッグファイブのようなパーソナリティ特性に見られる個人差のほぼ半分は、遺伝子型の変異に結びついているというわけだ。残りの半分はもろん、遺伝子型とは無関係ということになる。パーソナリティ特性には、両親から受け継いだ遺伝子型とは関係のない、もうひとつの重要な個体間の違いがあるわけだ。p223パーソナルティを科学する ダニエル・ネトル
と書いてありますね。
パーソナリティ特性に見られる個人差のほぼ半分は、遺伝子型の変異に結びついているというわけだ。残りの半分はもろん、遺伝子型とは無関係ということになる。パーソナリティ特性には、両親から受け継いだ遺伝子型とは関係のない、もうひとつの重要な個体間の違いがあるわけだ。
とありますので、苫米地博士が言っているのは、遺伝以外のもうひとつの重要な個体間の違いの方であるのではないでしょうか。
ちなみに、苫米地博士が出している一卵性双生児への反論もネトルは書いています。
一卵性双生児は遺伝的に同一であるが、二卵性双生児は遺伝子変異体の半分しか共有していない。両者とも同じ家族環境を持つ(一卵性、二卵性の双子はそれぞれ同じ両親を持ち、同じ時期に同じ家庭で成長する)。したがって一卵性の双子同士と二卵性の双子同士の相関の差は、よけいに共有している遺伝的形質によるものと考えられる。事実、双子のパーソナリティを観たとき、一卵性双生児は二卵性双生児同士よりもはるかに似ている。これが一つの基盤となって、遺伝的影響が50パーセントという統計値が引き出される。p226より
とあって、
事実、双子のパーソナリティを観たとき、一卵性双生児は二卵性双生児同士よりもはるかに似ている。これが一つの基盤となって、遺伝的影響が50パーセントという統計値が引き出される。
一卵性双生児は遺伝的に同一で、二卵性双生児は遺伝子変異体の半分しか共有していないにもかかわらず、一卵性双生児は二卵性双生児よりもはるかに似ているということから苫米地博士の「一卵性双生児は全く異なる性格を持っている」事例へは完全に反証されたと取らえることができると思います。
もちろん、ここで一卵性双生児のほうが二卵性双生児のの場合より同じように扱われる可能性が高いと簡単に反論されます。
しかし、双生児が幼い頃に養子に出されて、違った家庭で育てられてもパーソナリティがたがいに似ているということ。
別々に育てられた二卵性双生児はは、別々に育てられた一卵性双生児よりも似通い方が少ない。別の家庭に引き取られた非双生児同士の場合は、生物的にパーソナリティが似ている。その一方で、彼らと一緒に育った義理の兄弟とのパーソナリティの似通い方は、ランダムに選んだ第三者に比べて少しも大きくなく、相関関係は実質ゼロあったのです。
つまり、以上のことから僕はネトルの方が科学的には正しいと思ったわけですね。
ただ、遺伝以外の残りの50%のブリーフシステムを書き換えられるとするならば、苫米地博士の書いてあることも正しくはなります。
しかし、「性格は遺伝ではない」「性格はない」は言い過ぎということになりますが。
もちろん、苫米地英人博士は尊敬しています。でも、間違えることは誰にでもあるのです。僕はもっと間違えるし。
さらにいうと、エビデンスヒエラルキーからメタアナリシスと専門家の言説では、メタアナリシスの方がエビデンスヒエラルキーが上になりますから、やはり専門家の言説だけだとエビデンス的には採用できないな~と思って頂ければ、なかだアカデミーシリーズのエビデンスヒーラーの卒業試験は合格!と言っても良いでしょう。
あとは、より経験を積んでいくだけです。
ちなみに、ここで「性格はない」を信じた人たちはエビデンスヒーラーで出てきた「コーヒー浣腸を進める権威ある医師」を信じた人たちと同じ構造だと思います^^;
エビデンスがない権威を信じたからですね。
古典の「影響力の武器」でいう社会的証明で洗脳される大衆になっているのではないでしょうか。
普段からきっと騙されているはずです。笑
なかだラボラトリーからは、こういった分かったつもりにならない頭を作っていったり、ビジネスの本質に触れていったり、インテリジェンスから、研究まで進んでさらにステージを上げていきます!
お楽しみに^^
【タイトル、値段】
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●中田真広実績
はじめまして、中田真広と申します。
2012年から開催しているセミナーには、
台湾、東京、大阪、広島、福岡、北海道から沖縄まで、全国からお越しいただいております。
ヒーラー養成講座では、気功がはじめてわかった方や、サラリーマンを辞めて、独立起業し、サラリーマンの年収を超えた方や、ガンが改善した方や腰痛が改善された方やひきこもりが家を出た方や小顔になった方など多数。
コーチングやコンサルでは、現状の外側のゴールを設定されて、会社を設立された方や起業された方や有料セッションでお客様がいらした方やブログ記事を2年以上書き続けられている方やピアノのコンクールで久しぶりに1位を取り県知事賞賞金50万円を貰った方などが多数。
パーソナルトレーニングでは、はじめて腹筋下部が分かったり、三角筋などの筋肉が意識できた方が多数。2019年ラスベガスでミスターオリンピア観覧。2019年ベニスのゴールドジム1号店に行く。
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認知科学に基づく気功、コーチング。ビジネス、筋トレの著者であり、プロコーチ、経営コンサル、ヒーラー、トレーナー、セミナー講師をしています。
株式会社なかだ 代表取締役 中田真広