25年10月、メトロ8000系のトップナンバー8101Fがいよいよをもって引退することになった。
これに際して、18年に引退した6102Fに21年に引退した7101Fが一堂に3編成並ぶ撮影会が新木場で先週土日の2日間に渡り行わました。
まず開催前日の新木場CRの様子から。
到着すると、ちょうど6000系がアントによって入換を終えるところでした。

東上線の9000系が入庫。
9000系も今後新車の導入により先が短い存在に。

ゲートブリッジを背に。
新木場は留置中の電車が基本的に通電されて留置される中、6102Fは既に電気を通すことが出来ないよう。

新木場は東京湾に面していて、潮風がとても冷たかった。
それでも、電車が何本もいて、入れ替わり出たり入ったりする様子はこの歳でも見ていてアツくなるものがあります。
このあと、引退運転の時から貼られていた6102F6002号車のSマークが剥がされ、メトロマークに。

暗くなり、2形式のライトをつけ確認している様子が見られました。
…実を言うと、元々参加する予定は無かったのですが、様々丁寧に確認しているところを見て参加を決めました。

夜も更け、8101Fの電源も落とされた。
普段の検査では新木場には来ないであろう2路線の電車が並んでいる様子に、これだけで目がキラキラ。

7101Fは電源を落とす前にすこしだけライト点灯したところをパシャリ📷。
これにてこの日は撤収しました。
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さて撮影会参加当日、朝から東上線の遅れにてヒヤヒヤしながら新木場へ向かいました。
本当は有楽町線直通の電車で行くつもりだったものの、15分ほどの遅れで運行中、余裕持って予定の電車の時間よりさらに20分ほど早い湘南台行きで小竹まで乗ることにしました。
しかし和光手前で3本に抜かれ、和光市始発を通され、さすがに怖いので池袋へ東上線で抜けました。
ボーダーラインであった埼京線へギリギリ間に合い新木場へ。
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駅からは今回の共同主催であるはとバスの9月に入った新車である563号車にて新木場CRへ。
会場に入ると、早速出迎えてくれました。
子供の頃から見てみたかった3並びを今目にしているという興奮のもと、撮影タイムへ。

まずは現役最後の姿そのままに。
7101Fも引退かもう4年、6102Fは7年前と、もはや懐かしさの次元に。
よく10両フルでとってありますね。

数度にわたり行先の変更などが行われた。
なかでも当時も6102Fで運行されたドラゴン号のヘッドマークが取り付けられた。
6102Fは前日の段階では行先が着いていたものの、撮影会前に故障してしまったようで、これは中々ベストな表示に。
子供の頃は東上線しか見ていなかったので、東京湾大華火祭の直通臨時列車といえばスターマイン号でしたが、2005年の運転以降は行われていないよう。
大華火祭は来年11年振りに復活するとのことで、是非9000系によるスターマイン号をまた見てみたいです。

今日オリジナルのヘッドマークを掲げる3編成。
このデザインといいツアー名の「DreamLine-up」、かなり好きです。
メトロのイベント感を強く感じるデザインだ。

東武直通表示の並び!
たまりませんね、たまりません。
やはり僕の原点は東上線、7000はそれを構成するうちの一つなのでした。

6000系でトラブルがあったからか、コロナ渦だったからか、はたまた…
さよならヘッドマークをつけた7000をついに見る時が来てしまった。
いつの間にかやら全部消えてしまって、引退したんだな〜とふわふわした感覚はだった。さて、メトロ仕様を堪能したあとは遂にお楽しみへ。
バスを降りる時に少し見えていたものの、いよいよ目の前にして感極まる。

散々とみた黄色い、5000系譲りの前面にゆくに連れ太くなる帯。
子供の頃の僕でもどんどん減るのを実感したあの有楽町線。

表示器周りも今回のために用意されたんだろうか、それぞれLED化した電車とは思えない復元ぶりで、7101に至ってはしっかり点灯、本物という方向幕も自動回転していた。

物心着いた頃、僕の乗る範囲の電車で車内放送が女性ものが流れるのは有楽町線だけだった。
営団地下鉄、有楽町線を──と始まるあの車内放送は、子供にとっては窓が小さいのにふかふかなゆえ膝立ちもしにくい、あの黄色い電車に乗った時の代わりの特権のように感じていたなあと。

有楽町線の全通時のヘッドマークが取り付け。
ここまでしてもらっていると、懸念していた運転台とか側面の窓とか、気にならなくなっていた。
8000系も方向幕に。側面用のものが入っているのか、多少左右に枠がついていたものの、Sマークと合わせ雰囲気は抜群。
Sマークも、千代田線・半蔵門線とラインカラーだけど、有楽町線は紺色、路線色に合わせたものではなく、車両に合う色にしていたデザイン理念が良く伝わる。

官公庁街コンビの市ヶ谷・霞ヶ関。
幕回し中も楽しめるのが方向幕の嬉しいポイントですね。
だんだん数を減らしつつ、こんな時代にハロゲン・方向幕の電車を3本も並べて見ることができてとても幸せを感じます。

興奮もひとしお、いよいよ終わりの時が来た。
部分開業ヘッドマークをイメージした、営団仕様の引退記念板が着いた。
営団の血が流れている電車もだいぶ減り、その顔とも言えるようなこの三兄弟にも終焉が来た。
これまでの活躍に加え、18年21年にそれぞれ引退してからも10両丸々残されていたということにとても感謝が込み上げる。
6102Fは今回でも相当やられた状態であるし、先頭車も残らず姿を消してしまうのではないかというウワサも聞いた。
この並びを一般参加できる形で企画・実現して下さった方々にも改めてお礼申し上げます。
楽しい1日でした。
