【漢詩】陥旅順後過金州南山 乃木希典 | 周南市 東郭の世界

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乃木 希典

 

 

 

  陥旅順後過金州南山  乃木希典

 

     旅順陥ちて後、金州南山を過ぐ

 

山川草木轉荒涼  さんせんそうもくうたたこうりょう

十里風腥新戰場  じゅうりかぜなまぐさししんせんじょう

征馬不前人不語  せいばすすまずひとかたらず
金州城外立斜陽  きんしゅうじょうがいしゃようにたつ

 

 ※長州藩の吉田松陰は、松下村塾において多くの勤王志士を育て、明治維新の精神的指導者として

   あまりにも有名ですが、その師匠は、もとの松下村塾創立者の叔父、玉木文之進であります。

   玉木文之進の先祖は、乃木家と親戚であり、希典も玉木文之進に教育を受けたということです。

   あの、松陰をスパルタ教育でしごいたのも吉田家を思えばこそでありましたが、時は違いますが

   希典も親戚という続柄から教育を受けました。松陰と希典は親戚同士というよりも玉木文之進流の

   教育を受けたもの同士であり、その教育思想が偉大な弟子を生んだということだと思います。   

   乃木大将は、この南山・金州城の戦いに勝ち、占拠し旅順を攻略しましたが、相手は露軍でした。

   この戦いで多くの戦死者を出した状況がよく表現されています。乃木は、既に2人の息子さんを

   戦場で亡くされたにも拘わらず、多くの戦死者を思って、これで私も幾分かは申し訳が立つと

   言ったそうですが、終句の「斜陽に立つ」が勝っても、尚、哀しい心情をよく表しています。

   

 

 

 

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