岩国航空基地へ着陸するV-22(垂直離着機)、オスプレイです。
私も初めて見た時は、なんてへんてこな飛行機なんだとろうと思ったものです。
これが、あの世間を騒がしたオスプレイか?とこれまでのイメージとは全く違っております。
それは、垂直離着をティルトローター(tilt-rotor, tiltrotor)と言って、ローター(プロペラに似た回転翼)を、
機体に対して傾ける(ティルトする)ことで、いわばヘリコプターとプロペラ機のいいとこ取りの飛行機です。世間を騒がしたのは、導入に際して、事故多発機であることからでした。
確かに、異様な感じがするのは、なんか変?というだけですが、バランスが悪そうです。
現在まで、世界で400機以上生産され、日本へは17機導入される予定です。
現在、7機が木更津駐屯地に暫定配備されています。
このオスプレイは、米軍海兵隊所有ですが、日本への導入に際しては、まず、岩国基地に陸揚げされ、
点検整備後、順次、木更津駐屯地へ移動して行ったようです。
《2021.6.20 周南市 東郭》
オスプレイのプロペラが水平から垂直に移る時!
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V-22は、アメリカ合衆国のベル・ヘリコプター社とボーイング・バートル(現ボーイング・ロータークラフト・システムズ)社が共同で開発した航空機(垂直離着陸機)である。愛称はオスプレイ(英: Osprey)。タカ目の猛禽類の一種である「ミサゴ」を意味する。ティルトローター機であり、ヘリコプターと同様に垂直離着陸能力を持ちながら、それを上回る高い航続性や速度能力を有する。
オスプレイのプロペラが水平から垂直に移る時!
仕様
全長:17.47m(ピトー管含まず)
全幅:25.54m(ローター含む)
全高:6.63m(VTOL時)
ローター直径:11.58m
航続距離:
(強襲揚陸時):515nmi(953km)
(ペイロード4,536kg、垂直離陸):350nmi(648km)以上
(ペイロード2,721kg、垂直離陸):700nmi(1,295km)以上
(ペイロード4,536kg、短距離離陸):950nmi(1,758km)以上
フェリー距離: 補助燃料タンク使用時 1,940nmi(3,593km)
短距離離陸滑走距離:152m以下
実用上昇限度:26,000ft(7,925m)
上昇率:2,320ft/min(11.8m/s)
ホバリング限界高度
地面効果内:3,139m
地面効果外:610m以上(22,680kg時)、1,829m(20,866kg時)、4,267m(15,422kg時、95%出力)
空虚重量:15.032
円盤荷重:20.9lb/ft(102.23kg/m2)(自重247,500lb時)
飛行荷重制限:+4G/-1G
最大離陸重量
垂直離陸時:23.981t
短距離離陸時:27.442t
エンジン:ロールス・ロイスアリソン社製T406(ロールス・ロイス社内名称 AE 1107C-リバティー)×2基(最大定格出力:4,586kW(6,150shp)、緊急時最大出力:5,093kW)
最高速度
通常時:305kt=M0.46(565km/h)
垂直離着陸モード時:100kt M0.15(185km/h)
失速速度:110ktM=0.17(204km/h)(固定翼モード)
離着陸距離
貨物を載せず24人が乗り組んだ場合はヘリコプターのように垂直離着陸が可能
最大積載量を積んだ場合は垂直離着陸できない。離着陸には約487m(1,600フィート)が必要
上空でエンジンを停止させて着陸する『オートローテーション』飛行訓練や単発エンジン着陸訓練、編隊離着陸などの習熟訓練には、最短で約792m(2,600フィート)、最大で約1,575m(5,170フィート)が必要。
オスプレイのプロペラが水平から垂直に移る時!
いま、固定翼モードから転換モードに移っているところです。
転換モード
エンジンナセルが1度から84度の状態。
離陸時の加速や着陸時の減速に利用される。
V-22の回転翼は大型のため、固定翼モードで離着陸すると地面に擦ってしまうが、エンジンナセルを傾けることにより、固定翼機に近い挙動で離着陸が可能となる。
この状態では傾けて回転翼と固定翼の両方の揚力を得て上昇できるため、固定翼機よりも短距離で離着陸することが可能である。
オスプレイのプロペラが水平から垂直に移る時!
やがて、垂直離着陸モードで着陸します。
オスプレイのプロペラが水平から垂直に移る時!
オスプレイのプロペラが水平から垂直に移る時!
駐機は、ナセルを45度か垂直にするそうです。そうして、プロペラを逆に折りたたたんで、スペースを
取らないようにするのが、海兵隊の役目でもあります。日本でも、護衛艦へオスプレイが着陸する訓練を
昨年、実施しました。
オスプレイのプロペラが水平から垂直に移る時!


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