3月24日(日)のSLやまぐち号です。
昨年11月25日に予定されていた重連は、C571故障でD51のみの単独牽引となってしまいまし
た。何千人もの撮り鉄さんも、さぞや、がっかりされたことでしょう。
どうも、C571は故障が多くて、ファンもそれなりに見ておかなくてはならないのだろうと
思います。このつわぶき街道での写真のときも、C571の方がスリルがあって撮り甲斐がある
とファンの方が言っていました。なるほど、D51は貨物用として開発され国内最大の量産
機関車です。一方C57は、国内初の本格的急行旅客用として開発されたC51の完成形で、
貴婦人の愛称のような優美な機関車です。
山口線は、起伏の多い線路で、前のC56-160は、最大出力592PSであり老朽化のため、
出力も得られなくなり引退しました。また、C571は製造後81年(昭和12年製)経過して
います。D51-200号機も昭和13年製なのです。
日本の社会の現代を象徴している老齢機関車であることに違いはなく、みんな頑張っていま
す。C571は故障もよくあり、この坂を登る時は、煙をいっぱい吐きながらやってきます。
おまけに空転することもよくあり、運転士機関士はこれを克服する技術がなければ、前へ
進みません。みんな、手動で制御するので、その辺が見ていて格好いゝのです。
今回は、D-51とC57の仕様などの違いを並列に書いて見ました。
《2019.3.25 周南市 東郭》

D51-200号機牽引SLやまぐち号
国鉄D51形蒸気機関車 C57形蒸気機関車
製造年 1935年 - 1945年 1937年 - 1947年
製造数 1,115両 201両
引退 1975年12月24日 1975年
愛称 デゴイチ・デコイチ シゴナナ、貴婦人
主要諸元
軸配置 1D1 2C1
軌間 1,067 mm 1,067 mm
全長 19,730 mm 20,280mm
全高 3,980 mm 3,945 mm
機関車重量 78.37 t(運転整備) 67.50t
炭水車重量 47.40 t(運転整備) -
総重量 125.77 t 115.50 t
動輪径 1,400 mm 1,750 mm
シリンダ数 単式2気筒 単式2気筒
シリンダ 550 mm × 660 mm 500 mm×600 mm
(直径×行程)
弁装置 ワルシャート式 ワルシャート式
ボイラー圧力 14kg/cm2(初期型) -
15kg/cm2(標準型) 16.0 kg/cm2
15kg/cm2(標準型) 16.0 kg/cm2
ボイラー水容量 6.0 m3 -
大煙管 140 mm×5,500 mm×35本 140mm×5,500 mm×18本
(直径×長さ×数)
小煙管 57 mm×5,500 mm×94本 57mm×5,500 mm×84本
(直径×長さ×数)
火格子面積 3.27 m 2.53 m2
全伝熱面積 221.5 m2 168.8 m2
過熱伝熱面積 41.4 m2 41.4 m2
全蒸発伝熱面積 168.8 m2 -
煙管蒸発伝熱面積 147.4 m2 115.0m2
火室蒸発伝熱面積 17.5 m2 11.4m2
燃料 石炭 石炭
燃料搭載量 10.0 t -
水タンク容量 22.0 m3 -
制動装置 自動空気ブレーキ 自動空気ブレーキ
最高運転速度 85 km/h 100 km/h
最大出力 1,400 PS 1,290 PS
定格出力 1,280 PS 1,040 PS

D51-200号機牽引SLやまぐち号