【海の風景】周防大島の海 | 周南市 東郭の世界

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山口県周防大島の道の駅「サザンセトとうわ」から海を撮りました。

オムスビのような島は我島・右は真宮島・その奥に浮島が見えます。そこから北は

安芸灘で左側は岩国飛行場、更に宮島へと続きます。右の方は倉橋島や能美島・江田

島があります。その右奥が呉市で旧呉海軍工廠があり、史上最大の戦艦「大和」も

ここで建造されました。

現在日本最大の客船飛鳥Ⅱは、長さ241mであり大和の263mには及びません。

幅に至っては大和が約10m長い38.9mでした。勿論、排水量・速力も大和の方が

優っていますが、優劣を論ずるのではなく、1989年建造の飛鳥Ⅱが漸く45年掛かっ

て戦艦大和クラスの客船が作れるようになったという技術力の回復が嬉しいのです。

日本が敗戦で失われた技術力は、なかなか回復しないまゝ世界の大手に任せた方が

得策だというのは、負け犬根性であり、技術の伝統的継承や更に発展の芽を摘むもの

です。鉄道技術や自動車技術・電子産業分野の技術は世界競争の土俵にまで上がって

来ていますが、航空機産業の技術発展がなかったのが悔やまれます。日本は、もう

戦争は致しませんので、兵器などで競争することはありませんが、航空機では

ジェット機の開発が遅れたために、日本の空はボーイング社の旅客機ばかりです。

要するに、ボーイング社の伝統や技術力に太刀打ち出来ないのは、残念です。

戦時中、日本全土を爆撃したB29爆撃機は、ボーイング社が開発しました。

そのボーイング社の旅客機747などを今買っているというのは、考えてみれば情け

ない話です。まあ、”昨日の敵は今日の友” とかビジネスの世界はそんな甘いもの

ではないと仰る方もおいででしょうが、ペリーが浦賀に黒船艦隊でやって来たとき

日本に3人ほど”日本でも黒船を造ろう!” と言った大名がいました。伊予宇和島の

伊達宗城と薩摩の島津斉彬と佐賀の鍋島閑叟です。彼らは実際に蒸気機関の船を

造ったのです。このような発想をする人は、もう、今の日本では莫迦げたことなの

でしょうか? 

なにはともあれ、日本の道は技術の先進性しかないと思っています。

幕末の長州征伐大島口の戦いや戦時中聯合艦隊の停泊した周防大島から思いつくまま

書いてみました。

                       《2017.4.8 周南市 東郭》

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《Canon EOS70D 1/1600ss f 7.1 +0 iso200 F=18.0㎜ EFS18-200/周防大島