【野鳥】 カワセミの大石内蔵助賛とは? | 周南市 東郭の世界

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こんばんわ!
 
周南市の西光寺川から「かわせみだより」を発信しています。
 
しかし、もう、年の瀬もいゝところで、あと11日で元旦を迎えますね。
 
カワセミ撮影は、今年も出足は順調でありました。
 
昨年12月には5回、今年1月も5回、2月は、島田川で1回のみでしたが、3月4回となって
 
います。2月・3月はチョウゲンボウやミサゴが現れたりして、カワセミの撮影が減ったの
 
でしょうか。
 
今年の11月は2回、12月は、まだ、ゼロです。これも、チョウゲンボウやノスリ・ナベヅル
 
など撮影していますので、カワセミが西光寺川に現れなかったというより、撮影をさぼって
 
いたと云うべきなのでしょうか。
 
しかし、まあ、そこは趣味の世界ということでお許し戴くとして、ストックからカワセミ
 
飛翔をご覧ください。
 
前回は、カワセミを詠んだ詩で、前漢の政治家・詩人の蔡邕(さいよう)の翠鳥を書きまし
 
た。日本にもカワセミを”そにどり”と云った時代の詩が「古事記」にあります。
 
ところが、これは、もう書いているので、今日は、時は元禄15年12月14日・・・の赤穂浪士
 
討ち入りの大石内蔵助の詩です。
 
濁り江の にごりに魚は潜むとも などかわせみの捕(とら)でおくべき 大石内蔵助
 
現在、京都山科の岩屋寺にあるそうですが、江戸時代は、もうカワセミと出ていますね。
 
それよりも面白いのは、忠臣蔵で有名な赤穂藩三万五千石が浅野内匠頭が江戸城で刃傷沙汰
 
を起こし切腹させられますね。
 
赤穂城明け渡しをした内蔵助は藩士らと吉良上野介の首級を挙げ ることを約し、山科に隠棲
 
し、放蕩三昧を繰り返します。この様子を見た人々は、内蔵助を武士の風上にも置けないと
 
蔑んだそうです。その内蔵助の”まず敵を欺くには味方から・・・” の術策は、成功したかに
 
見えましたが、或る時、放蕩のあと、ふとしたことから事からカワセミの絵に賛を求められ
 
ました。相手が誰が判りませんが、内蔵助の本心を探ろうとした試みであったようです。
 
内蔵助も酔った勢いでカワセミを眺めているうち、つい本音が出たのでしょう。
 
たとえ、吉良上野介がどこに隠れようとも、私はカワセミが魚(うお)を一発で仕留める
 
ように主君の恨みを晴らすにはおかない!と上のような詩を詠みました。
 
酔いが醒めた内蔵助は、これに気付いて買い戻すよう動いたそうですが、討ち入り前の
 
内蔵助の失敗談として語り継がれているようです。
 
それにしても、カワセミの美しさを詠んだ歌はありますが、その狩猟能力を知っていて
 
かわせみを詠んだ内蔵助も凄いですねぇ~
 
                         《2016.12.21 周南市 東郭》
 
 

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