仙崎港で第7管区の巡視船「おおみ」を見ました。
形式名はPM38と書いてあるのは、”PatrolVessel Medium” で中型巡視船なのだそうです。
巡視船「おおみ」は、2013年5月31日竣工となっている同型では、新しい巡視船です。
これは、「とから型巡視船」とよばれ350トン型です。
山陰海域の近くでは、第8管区浜田港のPL-71「いわみ」が居ますが、PLはLargeのことです
ね。因みにPL-71「いわみ」は、1000トン型PLです。
東シナ海や沖縄・太平洋地域を管轄するのは、第11管区海上保安本部ですが、最も大きな
海域を担当しますし、尖閣列島の問題ありますので、大型巡視船(PL・PLH型)19隻と
定員1,722名が配備されているとのことです。このうち、尖閣列島警備専従部隊660名、
巡視船10隻が警備しています。でも、1000トン級だけでは充分な警備が出来ませんので
新たに建造などでPLH型3隻を投入しようとしています。これは、6,500トン級で全長
150mの大きさなので、充分頼りになるでしょう。
《2016.10.28 周南市 東郭》

とから型巡視船 おおみ
とから型巡視船諸元
種別 350トン型PM
総トン数 335トン
全長 56.0メートル (183.7 ft)
全幅 8.5メートル (28 ft)
深さ 4.4メートル (14 ft)
主機関 ディーゼルエンジン×3基
推進器 ウォータージェット推進器×3基
出力 15,000馬力
速力 35ノット以上
兵装 JM61-RFS 20mm多銃身機銃×1門
搭載艇 6m型複合艇
FCS RFS (20mm機銃用)
レーダー 航海用×2基
光学機器 赤外線捜索監視装置 (RFS兼用)
遠隔監視採証装置

フィリピン沿岸警備隊に供与する巡視船10隻の供与でした。既に8月には最初の一隻が
マニラに到着しているそうですが、2018年半ばまでに全10隻を供与するそうです。
これは、全長40m級と発表されていますが、仮に日本の海上保安庁の巡視船に例えると
180トン型のPS型巡視船クラスとなります。新たに、別に全長90m級の巡視船2隻も
供与することになっています。日本の海上保安庁の巡視船では1000トン型PL型クラス
だと思います。日本の東シナ海通行安全確保については、フィリピンと共有する課題で
あり、フィリピン沿岸警備隊巡視船と海上保安庁の巡視船の合同訓練も実施されています
ので、より強固な連繋になるものと思います。

先日、上関に行った時、警察の警備艇が係留されているのを見ました。
山口県警では、現在まで岩国・柳井・下関の警察署の全長11m~24m級の警備艇4隻を
保有しているそうです。この警備艇は全長約14mで総トン数10㌧くらいだと思います。
☆海を守ってくれる巡視船や警備艇など、私達に安心と信頼を与えてくれます。
日本は四方を海に囲まれ、古来海を糧に生活して来ました。海の秩序を守るという点では
どの国よりも強い信念をもっています。その意志を守ってくれる巡視船や乗員の皆さま
には、これからも宜しくお願いします。