
31選の一つとして発表されたのが、2015年の3月30日です。もう、1年半過ぎては居ますが
TOP写真のように美しいところでした。山口県民としてこの県西部ある、下関市・長門
市・萩市は、なぜか日本歴史の変革地となった地域です。古くは源平合戦の壇ノ浦の戦い
です。江戸時代には長州藩となっているのは、長門の国と周防の国の二国を呼んだもので
すが、いまの長門市の長門の国という枠組みではなく、萩市・長門市・下関市など合わせた
ものです。明治維新では、再度、日本の歴史の変革地になりました。長州藩の萩や下関から
吉田松陰思想の村塾生が立ち上がりました。日清戦争の講和条約は、下関の春帆樓で締結
されています。昨年は、萩市の明治産業遺跡5点が世界遺産に登録されました。
そして、先般、日ロ首脳会談が安倍首相の地元長門にて開催されるの報に接し、また、山口
県の長門が日本の歴史の変革地となるかも知れない!?と期待を抱いてしまいました。
《2016.10.23 周南市 東郭》

国道316号線を長門方面へ走っていると、湯本温泉の案内モニュメントがあります。
9月2日にロシアウラジオストクで開催された「東方経済フォーラム」に出席した安倍首相は
ロシアのプーチン大統領と首脳会談を約3時間10分に渡って行ない、そこで、12月15日に
安倍首相の地元長門市にプーチン大統領を招待すし、日ロ首脳会談をすることが発表されま
した。
【外務省発表一部】
(1)プーチン大統領の訪日について,12月15日に同大統領を山口県に招待し,首脳会談を
行うことで合意しました。両首脳は,同訪問に向け平和条約締結交渉を含む政治分野
や経済分野などで準備を進めていくことで一致しました。
(2)また,11月にペルーのリマで行われるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会合の際
に,再び首脳会談を行うことで一致しました。
(3)安倍総理からは,前回の首脳会談以降の日露関係進展に向けた肯定的な流れの中で,
総理自らが直接指示を出し,プーチン大統領の訪日に向けた準備を進めさせている
ことを説明しました。

プーチン大統領が長門市へ来られると聞いて、まず、”いったい何処へ泊まられるの?” と
先ず、思いました。下関では春帆樓や下関グランドホテル、長門市では、大谷山荘や
北長門リゾートホテル、萩では、萩本陣などのホテルが思い浮かびますが、報道されて
いません。
9月3日には、長門市長の大西倉雄氏がコメントを発表しました。以下、その内容です。
9月2日のウラジオストクにおける日露首脳会談終了後、安倍内閣総理大臣から12月15日に日露首脳会談を本市で開催するとの発表があり、大変うれしく光栄に思います。
長門市は、山口県の北西部に位置し、北長門海岸国定公園「青海島」をはじめとした美しい海岸線に加え「千畳敷」や「元乃隅稲成神社」、「東後畑の棚田」など豊かな自然に恵まれ、長門湯本温泉など特色をもつ五つの温泉郷があり、「ゆっくりと静かな雰囲気の中での会談」が行われるものと思います。
また、「長州黒かしわ」や「長州ながと和牛」、新鮮な魚介類、仙崎蒲鉾、自然栽培米、伝統野菜などは、世界に誇れる食材があると自負しております。
さらに、青海島通地区は、古式捕鯨の基地として栄え、鯨の過去帳や位牌などが保存され、鯨墓も建立されています。そして、いまでも絶えることなく、鯨回向が営まれるなど、そのやさしい精神風土は、童謡詩人「金子みすゞ」の詩とともに現在も受け継がれています。また、同地区には日露戦争で亡くなり、海岸に流れ着いたロシア兵を弔った墓と、常陸丸の兵士を弔った墓が並んで建てられ、毎年地元住民により法要が営まれており、歴史的にもロシアと深い関わりがあります。
日露首脳会談では、安倍総理の地元として、プーチン大統領をはじめ、本市を訪れて頂く多くのみなさんを温かくお迎えし、日露両国の友好と発展がさらに加速するよう、国、県との連携を密にし、首脳会談の開催に向けて全力で取り組んでまいります。
首脳会談を機に、長門市の豊かな「自然・食・文化」を通じて、日本をより深く感じて頂けるよう、市民一丸で「チーム長門」として開催に係る諸準備に万全を期してまいりたいと思います。
平成28年9月3日
長門市長 大西 倉雄

現時点で、プーチン大統領の宿泊ホテルの名前は判っていませんが、「大谷山荘」の確率
が高いです。色々な憶測がなされていますが、ホテル周辺の整備などは一切行なわれて
いませんでした。

9月28日、長門市役所で第一回目の日露首脳会談における長門市プロジェクト会議が
開かれました。山口県に続いてプロジェクトチームを結成し警備や周辺整備など進めて
いく体制を整えたことになります。
大谷山荘の国道316号線隔てた向い側に、テレビでやっていた老朽化した社員寮があり
職員が整備しないといけないと云っていましたので、取り壊すのではないでしょうか?
美祢線のすぐ傍で、おおきな道路もないようなので、早くしないと間に合いません。

大谷山荘
【首相官邸の報道】9月2日のウラジオストクでの「東方経済フォーラム」
総理は、極東連邦大学でロシア連邦のウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン大統領と会談を行いました。
総理は、会談後、次のように述べました。
「プーチン大統領とは、日露関係だけではなく、北朝鮮問題、あるいはシリア、ウクライナ問題といった国際社会が直面する諸課題について、ゆっくりと時間をかけて議論を行いました。特に、平和条約については、2人だけでかなり突っ込んだ議論を行うことができたと思います。
新しいアプローチに基づく交渉を今後具体的に進めていく。その道筋が見えてきた、その手応えを強く感じ取ることができた会談だったと思います。
70年以上にわたって平和条約が締結されていない、この異常な状況を打開するためには、首脳同士の信頼関係のもとに解決策を見出していくしか道はないと思います。そこで、11月に開催されるペルーのAPECにおいて、首脳会談を行う約束をいたしました。その上で、12月15日に山口県にお迎えをして首脳会談を行う合意をいたしました。私の地元である長門市において、ゆっくりと静かな雰囲気の中で、平和条約を加速させていく。そういう会談にしていきたいと思っています。」

大谷山荘
9月2日のウラジオストクにおける日露首脳会談で、プーチン大統領は安倍首相に日本刀を
贈り、安倍首相は、鎧兜を贈ったと伝えられています。勿論個人的なエールの交換でしょう
が、日本贔屓のプーチン大統領のことですから、日本刀の精神はよく知っていると思いま
す。安倍首相の鎧兜の贈呈もなにかを示唆しているのかも知れません。プーチン大統領は
KBG時代に格闘技を鍛え、講道館柔道5段、極真流空手は8段、それ以外の武術も一流の
戦士です。”長門市には日露戦争で亡くなり、海岸に流れ着いたロシア兵を弔った墓と、
常陸丸の兵士を弔った墓が並んで建てられ、毎年地元住民により法要が営まれており、
歴史的にもロシアと深い関わりがあります。” と市長が云っているように、プーチン大統領
が日本人の心を理解できる人なら、日露首脳会談で北方四島返還などの進展があるかも判り
ません。


鉄板焼き「萩」
長門市は、面積 357.29km2、総人口 34,912人(推計人口、2016年8月1日)であり
”地勢は、山陰地方のほぼ西端に位置し、東西に延びた地形となっている。北側は日本海に
面し、外海に面した海岸線は浸食地形となっている。一方で青海島と本土に囲まれた深川
湾・仙崎湾、あるいは向津具(むかつく)半島に囲まれた油谷湾などの入り江も存在し、
天然の良港となっている。向津具半島は平地が少ないことから棚田が数多く存在し、最近で
は「海が望める棚田」として風景写真の題材として取り上げられることも少なくない。ま
た、日置地区ではハマユウが自生し、ハマユウの自生北限地の一つとして知られる。
南部は中国山地の西端に当たり、山間部では積雪も見られる。しかし対馬海流の影響からか
冬でも極端に寒くならないことと、標高もさほど高くないことから積雪日数はそれほど多く
ない。”《Wikipedia》と誠に静かな処です。プーチン大統領が来ることで、てんやわんやと
いったところでしょうが、日露首脳会談ともなれば、世界中から関係者ばかりでなく、観光
客も訪れます。これからも、山口県人としては、事の推移に関心を持ち暖かく迎えたいと
思っています。