北陸新幹線のE7/W7系の車両は、ほんとうにいゝデザインですね。
923系ドクターイエローやSLのように、しばらく間を置くと無性に懐かしくなります。
車両製作会社のひとつ、山口県下松市の日立製作所笠戸事業所で、開通前の車両を見たのが
最初でした。勿論、出荷前なので、笠戸事業所も見学はさせてくれません。ここは、我が家
から近いので、国道188線はよく通り、笠戸事業所の高い塀の上に、屋根部分だけこの車両
が見えるのです。やはり日本で、いや世界で初めての車両です。未知への期待が膨らんだも
のです。そして、開業が2015.3.14でしたが、3月8日に富山入をしました。14日は開業日で
当然ごったがえすので、その前の詩運転E7/W7系新幹線を写真に収められゝ最高と思った
のです。その時点の金沢駅も富山駅も通路は塀ばかりで、これで開業できるの?と不安でし
たが、恐らく徹夜状態の作業が続いたのだと思います。
試運転列車の撮影には、成功しました。撮影ポイントは、ホテルの15Fからでした。
そして、今回5月20日にE7/W7系新幹線に乗りに行ったという訳です。
《2016.8.20 周南市 東郭》

E7系新幹線“つるぎ”

E726-114

ホームで開扉を待つ乗客(富山駅)

新幹線E7系・W7系電車諸元
編成 12両 (10M2T)
営業最高速度 260 km/h(高崎以西)
240 km/h(高崎以東)
240 km/h(高崎以東)
設計最高速度 275 km/h
起動加速度 1.6km/h/s
編成定員 934名(普通車853名・グリーン車63名・グランクラス18名)
全長 300.25m
全幅 3,380mm
全高 3,650mm
車体長 25,000mm(中間車)
26,000mm(先頭車)
車体幅 3,380mm
車体材質 アルミニウム合金(ダブルスキン構造)
編成質量 540t
軌間 1,435 mm
電気方式 交流25,000V 50Hz/60Hz
編成出力 12,000kW
主電動機 かご形三相誘導電動機MT207
主電動機出力 300kW
駆動装置 WN駆動方式
制御装置 VVVFインバータ制御
台車 DT211(電動車)
TR7010・TR7010A(付随車)
TR7010・TR7010A(付随車)
制動方式 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(応荷重・滑走再粘着・遅れ込め制御付)
保安装置 DS-ATC
製造メーカー 川崎重工業(E7系・W7系)
日立製作所(E7系・W7系)
総合車両製作所横浜事業所(E7系)
近畿車輛(W7系)
日立製作所(E7系・W7系)
総合車両製作所横浜事業所(E7系)
近畿車輛(W7系)

E723-14

ロゴマークのコンセプト
E7系W7系の「7」の数字をモチーフとしてシルバー色でキラッと輝かせています。銅色部分
のラインがあるんですが、象嵌(ぞうがん)細工のように構成されています。
未来への希望、日本の伝統工芸の緻密さを表現しています。
ロゴ全体的に鋭く尖った形状なのは、スピード感を表現していて、青色は北陸新幹線沿線の
空や翼をイメージとのことです。

座席は2+3列(普通車)

テーブルの裏面の案内です。前後普通車両のトイレや洗面所・ゴミ入れ場所が表示される
思いましたが、ありませんでした。

3列のシート

【このとき初めて知ったこと】
1.北陸新幹線はE7/W7系車両だけ、「あさま」はE2系も走っている(東京⇔長野間)。
2.北陸新幹線は、「かがやき」、「はくたか」、「つるぎ」、「あさま」がある。
3.「かがやき」は、東京⇔金沢間で停車駅がすくなく、運転時間最短。
4.「はくたか」は、停車駅が「かがやき」に比べて多い。
5.「つるぎ」は、富山-新高岡-金沢の往復運転のみ。
というような、概況です。

富山駅前の風景です。開業前と比べて見違えるようになりました。現代では、町の風貌は
駅に象徴されるのかも知れません。金沢駅は、駅舎自体、鼓門など工夫していますが、
富山駅は、駅前の再開発事業で路面電車も乗り入れ、広く城下町らしい玄関口になりまし
た。