「きのくに線」の105系電車です。きのくに線とよく聞きますが判ったような漠然とした名
前で今一つピンとこないのですが、JR東海とJR西日本の管轄の違いから「新宮駅」が重要な
意味を持っていてちょっと面白いですね。紀勢本線と”きのくに線”の説明はつぎのようで
す。”紀勢本線は、三重県亀山市の亀山駅から津駅・尾鷲駅・新宮駅・紀伊田辺駅を経て和歌
山県和歌山市の和歌山市駅に至る鉄道路線(幹線)である。亀山駅 - 新宮駅間は東海旅客鉄
道(JR東海)、新宮駅 - 和歌山市駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄で、JR西日本の
区間のうち新宮駅 - 和歌山駅間には「きのくに線」という愛称が付いている《Wikipedia》
となっていますが、ご存じ熊野三山の熊野速玉大社へ参詣するには、北からも南からも新宮
駅を目指すからです。名古屋方面から新宮へ乗り入れるJR東海のほうが、和歌山方面から
乗り入れるJR西日本より繁盛しているように思いますが、如何ですか? 大阪からの乗客は
白浜までは、多く電車も充実していますが、白浜⇔新宮間はあまり知られていないのでしょ
うか。JR西日本は、この路線のイメージカラーの和歌山色を青緑単色塗装も採用するなど
して頑張っています。
《2016.8.19 周南市 東郭》

105系電車
【国鉄105系電車とは?】
105系電車は、日本国有鉄道(国鉄)が1981年(昭和56年)から製造した直流通勤形電車で
ある。国鉄分割民営化後は東日本旅客鉄道(JR東日本)と西日本旅客鉄道(JR西日本)に承
継されたが、JR東日本のものは既に全廃されている。
それまで地方電化線区で使用されてきた旧形電車を代替するもので、小単位編成組成に適し
たシステムを備える。

クモハ105-28 クハ104-5
【JR西日本の場合?】
民営化時には仙石線用を除く121両全車が承継された。上記の事故で1両が廃車となったもの
の、代替車が用意されたので、2005年(平成17年)10月頃に103系改造車の老朽廃車が発
生(後述)するまでは121両のまま推移していた。
2016年4月1日時点では112両が以下の4区所に配置されている。
吹田総合車両所日根野支所新在家派出所(48両) - 和歌山線・桜井線および紀勢本線(和歌
山駅 - 和歌山市駅間、紀伊田辺駅 -新宮駅間)で運用
岡山電車区(14両) - 福塩線(福山駅- 府中駅間)・山陽本線(岡山駅 - 福山駅間)で運用
下関総合車両所広島支所(25両) - 呉線・可部線・山陽本線(糸崎駅 - 三原駅間、海田市
駅 - 横川駅間)で運用
下関総合車両所運用検修センター(25両) - 宇部線・小野田線・山陽本線(新山口駅 - 下関
駅間)で運用

国鉄105系電車諸元
営業最高速度 100km/h
設計最高速度 100km/h
起動加速度 2.0km/h/s
減速度 3.5km/h/s(常用最大)
5.0km/h/s(非常)
編成定員 座席48・立席88(改造先頭車)
全長 20,000mm
全幅 2,832mm
全高 3,935mm
車体材質 普通鋼
編成質量 37.2t (クモハ105形 改造車)
42.5t (クモハ105形 新製車)
28.9t(クハ104形)
軌間 1,067mm
電気方式 直流1,500V
出力 110kW
歯車比 91:15 (6.07)
駆動装置 中空軸平行カルダン駆動方式
制御装置 CS51形電動カム軸式
抵抗制御(永久直列)・弱め界磁
制動方式 発電ブレーキ併用電磁直通空気ブレーキ
保安装置 ATS-SW
製造メーカー 東急車輛製造
近畿車輛
日立製作所
日本国有鉄道郡山工場
日本国有鉄道長野工場
日本国有鉄道名古屋工場
日本国有鉄道吹田工場
日本国有鉄道幡生工場
