京都駅で緑色単色塗装の117系電車を見掛けました。
行き先が「回送」となっているほか、文字は「近キト」と「クハ116-306」だけです。
恐らくS4編成のクハ117-306 モハ117-314 モハ116-314モハ117-306 モハ116-306
クハ116-306の6両編成ではないかと思います。117系電車は、1979年~1986年に
216両が製造されましたが、JR西日本やJR東海に受け継がれ、いろいろ改善されて今日迄
走っていますが、塗装色も所属や時代によって変って来ています。この117系の緑色単色
塗装は、近年始まったようで2010年代からではないかと思います。何故、単一色にする
かは、安上がりで済むからとの報道が多いですね。また、JR西日本は金がないからとも
云っていますが、本当でしょうか? 比べるだけなら①JR東海②JR東日本③JR西日本の
順ですが、JRの使命は、公共の輸送であり、サービスです。地方の不採算路線を切り捨て
利益向上を図っても鉄道文化は廃れます。鉄道で云う上手な経営は、利益追求だけでは、
ないと思うのですが。
《2016.8.14 周南市 東郭》

【117系電車とは?】
117系電車は、日本国有鉄道(国鉄)が1979年から製造した直流近郊形電車。1979年から
1986年にかけて、主に老朽化した153系の代替用として216両が製造され、1987年の国鉄の
分割・民営化時には東海旅客鉄道(JR東海)に72両、西日本旅客鉄道(JR西日本)に144両
がそれぞれ承継された。
JR西日本では
ラッシュ対策として300番台改造が施されてもラッシュに対応しきれなくなり、ラッシュ時
には乗客の流れと逆方向の福知山方面や朝晩の列車が運用の主体になった。2000年3月から
は4両編成2本が日根野電車区へ転じる車両が発生(#紀勢本線・和歌山線への転用)し、残
った車両もJR福知山線脱線事故を受けて同線にATS-Pが設置されたことを期に2005年6月18
日限りで対応改造を受けないまま他線区へ転出の措置がとられた。
当初は宮原所属のまま湖西線・嵯峨野線などで運用されたが、2006年5月から6月にかけて京
都総合運転所に転属した。組織改正を経て2015年時点では吹田総合車両所京都支所へ配置さ
れ、湖西線・草津線などの運用に充当されている。2002年から2009年にかけて福知山色の
車両は順次クリーム地にマルーン帯のオリジナル塗装に戻され、2007年から2009年にかけ
てATS-P保安装置の取り付けが行われた。4両編成2本は前述の通り下関車両管理室へ貸出さ
れた。2006年10月21日から湖西線永原駅 - 近江塩津駅間5.8kmが直流電化されたが、6・8
両編成の列車は、地上設備の制約などから永原駅が北限になっている。
現在は緑単色塗装への変更が進んでいる。《Wikipedia》

国鉄117系電車諸元
編成 4両編成(2M2T)
6両編成(4M2T)
8両編成(6M2T)
営業最高速度 110 km/h
(西日本車は115km/h)
起動加速度 1.8km/h/s
減速度 3.5 km/h/s(常用最大)
5.0 km/h/s(非常)
車両定員 64(席)+ 8(立)= 72名(中間車)
最大寸法 20,000mm×2,946mm×4,066mm
(長・幅・高)
車両質量 最小 31.3 t(トイレなし先頭車)
最大 43.7 t(中間電動車)
軌間 1,067mm
電気方式 直流 1,500V
主電動機 直巻整流子電動機
MT54D 120kW / 基
歯車比 1 : 4.82
駆動装置 カルダン駆動方式
制御装置 抵抗制御・直並列組合せ・弱め界磁制御
(CS43A・電動カム軸接触器式)
台車 ウイングばね式インダイレクトマウント空気ばね台車
DT32E・TR69H(0番台)
円錐積層ゴム式ボルスタレス台車
DT50C・TR235B(100・200番台)
制動方式 電気ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
抑速ブレーキ
手ブレーキ
保安装置 ATS-SW(JR西日本車)
ATS-ST・ATS-PT(JR東海車)
製造メーカー 川崎重工業
近畿車輛
日本車輌製造
東急車輛製造(100番台のみ)
