
7月20日 15:11′ 周南市西光寺川の幼鳥カワセミ小太郎が驚異のテクニックを見せた。
最初、A地点で川の魚を求めて物色していた彼は、やがて浅い堰の水叩きに目をつけた。
彼は幼鳥であり、まだ、お腹や胸の辺りが黒っぽい羽毛が残る。
次第に覗きこむような姿勢で、大きな嘴を目標方向に向けると、サッと急降下した。
少し深い所であれば大きな魚もいるが、これまでは、幼くて躊躇していたのだろうか?

カワセミ幼鳥の目標は、すでに決まっていて、それを外す事は出来ない。
長い槍のような嘴がそれをよく表している。

もう水面まで、いくばくもない。凡そ40~50cmだろうか?、東郭は底に激突しそうな
カワセミを見て、川底に突き刺さるのではないか? と危ぶむがこの時点でも制動しよう
とは、していない。

まさに驚異のテクニックだ。飛びこんだ瞬間は大きな水沫でよく判らないが、翅を大きく
広げて急制動をかけ、同時に両足で着水しながら、嘴の先も同調して目標を捕らえると
しか表現のしようがない。
幼鳥だけに学習というよりもカワセミの天性に違いない!

瞬時の出来事である。この写真は嘴で目標を捕らえた時には、もう、飛び立とうと翅を
大きく広げている。獲物はどうなっているのか?

カワセミ幼鳥の素早い動作と逆光に幻惑された。
普通はカットするが、キラキラ輝く水玉が美しい。

でも、次のこのコマはカワセミ幼鳥の収獲して上昇飛行する姿を写しだしていた。
西光寺川の流れは、何事もなかったかのように悠然と流れている。
新デビューした、カワセミの幼鳥が瞬時にくり広げた驚異のドラマは私以外誰も
見ていない・・・