
閑谷学校 文庫


論語 述而第七
【原文】
子曰 志於道據於徳依於仁遊於藝。
zǐyuē zhìyúdàojùyúdéyīyúrényóuyúyì
【読み下し文】
子曰く、道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に遊ぶ。
【語句意味】
道・・・ 人として行うべき正しい道。
拠る・・・ 執り守る
徳・・・ 仁義礼智の徳。
仁・・・ 思いやり。
依る・・・よりそう。
芸・・・六芸、 趣味や教養。道や徳や仁が面にあらわれたもの。
【東郭解譯】
孔子先生は、仰いました。道を志す(人生の正しい道)には、德(仁義礼智)を守り
仁(思いやりの心)に寄り添い、芸(礼・楽・射・御・書・数))を教養として悠々と
して生きる。これこそ人生の正しい道だ!ということですが、短い字句のなかに
奥深い事柄が述べてあり、当時としても実践するにはかなり難しそうな気が致します。
六芸とは、古代中国の六種の技芸。礼(=作法)・楽(がく)(=音楽)・射(=弓術)・
御(ぎよ)(=馬術)・書(=書道)・数(=数学)だそうです。
《2016.3.18 周南市 東郭》