台所の窓ガラスにヤモリが出現しました。
もう、2~6日になります。この写真は21:03′で、明かりに依って来た害虫を食べに来たの
です。それで昔から家を守るので「家宮」とか「守宮」と書きます。
家人は、このヤモリのファンでここに出て来ると喜んで報告します。
なんでも、この足や捕食するときの動作がとても可愛いらしいのです。
その素早い動きは、足の裏の「趾下薄板(しかはくばん)が発達しているからだそうです。
私は、おそらく吸盤みたいなものだろうと思っていましたが、趾下薄板(しかはくばん)の
原理ということで全く判りません。
《2015.5.30 周南市 東郭》

東京大学の平岡 秀一 先生が以下解説されています。
ヤモリの足の裏には、趾下薄板(しかはくばん)と呼ばれる器官があります。
この趾下薄板の表面には、マイクロメートル(1000分の1ミリ)サイズの剛毛があり、
それらの剛毛は、さらに細いナノメートル(マイクロメートルの1000分の1)サイズの毛
の集合によって構成されています。
これらの非常に細い毛が、壁の表面の凸凹に噛み合わさると、そこに「弱い力」が生じま
す。
これは「ファンデルワールス力」と呼ばれているもので、原子や分子の距離の6乗に反比例
して働くため、距離が近ければ近いほど強く引っ張られます。
ヤモリの趾下薄板のように非常に細い毛のある器官なら、壁の表面の凸凹に噛み合った時に
このファンデルワールス力が作用して、吸盤や粘液の助けを借りることなく、垂直の壁にも
貼りつくことができます。ヤモリが壁から落ちない秘密は、この「もっとも弱い化学結合」
と呼ばれるファンデルワールス力にあるのです。
《東京大学教養学部 統合自然科学科 教授 平岡 秀一 先生》
※そうだったのですか!すこしも判りませんが、ファンデルワールス力というのですねぇ
そう言えば、昔 ファンデルワールスの方程式を勉強しましたが、全く覚えていません。
賢かったK君やT君やI君やM君やY君たちは覚えているかもしれません。
F君は恐らくダメでしょう!? でも、逢いたいですねぇ~
ところで、私はヤモリのファンデルワールスの方です。(苦笑)
