花燃ゆ第2回「波乱の恋文」感想 | 周南市 東郭の世界

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花燃ゆ第2回「波乱の恋文」が放映されました。
 
嘉永4年(1851年)松陰が江戸遊学に出て、江戸桜田藩邸から安積艮斎・古河茶渓・山鹿素水・
 
佐久間象山等の塾に通います。いずれも、当代一流の学者でその門下に入った寅次郎は、
 
毎日の学問が嬉しくて堪らなかったようで、兄の杉民治にも「会講が多くて忙しい」と
 
手紙を送っています。そこで各藩の留学者と知り合って、同志という形で意気投合します。
 
東北視察旅行は、熊本藩士 宮部 鼎蔵の発案だったようですが、南部藩士の江幡五郎の仇討ち
 
期日に間に合うよう出発日を決め、その為の許可は藩主より得ていたのですが、過所手形が
 
の発行が間に合わず、松陰脱藩という形で東北旅行に出てしまったのです。
 
 
今回の「花燃ゆ」第2話はこの行為の『脱藩』によって、長州藩萩の杉家波紋を描いています。
 
脱藩は、当時死刑に値する罪とされていたような重罪となっており、姉の寿(優香)の縁談も
 
破談になってしまいます。松陰は、嘉永5年(1852年)4月に東北旅行から帰り、桜田藩邸に
 
「待罪書」なるものを提出しています。要するに”お沙汰待ち” といったところです。
 
ドラマは、この大きな出来事に、主人公「ふみ」と「小田村伊之助」を絡めて進展して
 
いますが、なかなか主体性が見えず演出は難しいですよね。
 
でも小田村伊之助役の「大沢たかお」さんは、良くやっていますね。まるで主人公のような
 
活躍です。井上真央さんは今回からの登場でしたが、「主人公」に抜擢されるだけあって
 
素晴らしい演技でした。
 
節句餅が出て来ます。草餅の郷土の味です。寅次郎(松陰)と伊之助が桜田藩邸で食べる場面
 
の時、伊之助が寅次郎に ”本気でおもうか?、この国を護れると?この国を変えられると?”
 
これに寅次郎答えて曰く:至誠にして動かざる者は、未だ之有らざるなり。誠ならずして、
 
未だ能く動かす者は有らざるなり。
 
 
 孟子 離婁章句上12
 
孟子曰:居下位而不于上,民不可得而治也;于上有道: 不信于友,弗于上矣;
 
信于友有道:事弗悦,弗信于友矣;悦 有道:反身不,不悦于矣;身有道:
 
不明乎善,不 身矣。是故者,天之道也;思者,人之道也。
 
未有能者也
 
 
【訳文】
 
孟子曰く、「下位に居て上に獲られざれば、民得て治む可からざるなり。上に獲らるるに道有り。
 
友に信ぜられざれば、上に獲られず。友に信ぜらるるに道有り。
 
親につか事えて悦ばれざれば、友に信ぜられず。親に悦ばるるに道有り。
 
身に反りて誠ならざれば、親に悦ばれず。身を誠にするに道有り。
 
善に明らかならざれば、其の身に誠ならず。
 
是の故に、誠は天の道なり。誠を思うは、人の道なり。
 
至誠にして動かざる者は、未だ之有らざるなり。
 
誠ならずして、未だ能く動かす者は有らるなり。


孟子の言葉
 
 「至誠而不動者未之有也 不誠未有能動者也」
 
 
吉田松陰の言葉
 
  至誠通天(しせいてんにつうず)
 
 
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                 松下村塾 講義室(萩市)