カワセミがペリットを吐き出しました。周南市の西光寺川在住のカワセミ小太郎のものです。
【Pellet】は、鳥類学における用語で鳥が食べたものゝうち、消化されずに口から吐き出された
ものを指すとしていますが、この吐き出された小さな塊りを調べることで食習慣や行動などを
調べる貴重な材料となります。
前回(7/30)、この欄でもその貴重な吐き出す写真を紹介できましたが、今回はコマ数も
多いので、よりリアルです。
《2014.9.29 周南市 東郭》

人間も吐きもどすことは、ありますが鳥類の場合は一般的で猛禽類は多いそうです。
【Pellet】は、ペレットと呼んでもいましたが、原子炉の二酸化ウランなどを小さく固めた
燃料ペレットを見たことがありますが、一般的に小さな塊り、小球を指すようです。

大きな白い球体が、喉から出て来ました。
どうして、こんな白い小球を造って吐き出すのか、仕組みはどうなっているのか
知りたいので、下載Wikipediaを引用します。尚、ペリットの色は不消化物の色に
よって変るのようですが、このカワセミ小太郎の場合、白っぽいので魚の骨なんかで
多く構成されているものと思われます。
ペリットして吐き出されるのは、鳥類の前異や線胃) で消化できなかったものである。
またペリットを吐き出すことには、食道などの消化管を清掃する役割もある。
ペリットは砂嚢(筋胃とも)において、採餌から6〜10時間程度で作られる。
ペリットは鳥類の食習慣、とくに時期によるその変化を知るために重要な資料となる。
また対象となる鳥を捕獲、解剖することなく研究できるのも大きな利点である。
ペリットの見つかる場所は種によって大きく異なるが、一般的には営巣地点 の近くで多く見ら
れる。
ワシタカ類やフクロウのペリットは灰色または茶色で、形状は球状から楕円、くさび形などで
ある。
大型の種では3〜5cmほどの大きさになるものもあるが、スズメくらいの小鳥では1〜2cm程度
である。他にもカイツブリ、サギ、ウ、カモメ、アジサシ、カワセミ、カラス、カケス、
カワガラス、モズ、ツバメ、シギなどのペリットが見られる。《Wikipediaより》

ペリットは、カワセミにとってかなり大きいので、少し時間が掛かります。
でも、喉を通ってここまでくればもう大丈夫でしょう。

おおきな白いぺリットが、カワセミの足元に落下しています。
大きく開けた口には、舌がのぞいています。

ペリットが、川へ落下してゆきます。

カワセミが落ちて行くペリットを見ています。

水面をカメラで探したんです。その中にペリットが写っていました。
少し浮かんでいるのか、沈んでゆくのか、肉眼では判りませんでした。