四国霊場遍路の旅を紹介しています。
今回は、第43番札明石寺(めいせきじ)で御座居ます。
御詠歌に「聞くならく千手の誓いふしぎには大盤石もかろくあげ石」とありますが、伝説に
因ると、”美しい乙女が願をかけて夜に大石を運んでいたが、ふと気が付くと夜が明けていた、
乙女は驚いて姿を消してしまった” という話で千手観音菩薩の化身だったと後世伝えられて
います。明石寺は、本来「あげいしじ」と言うそうですが、今は「めいせきじ」と言っている
そうですが、”聞くところ、千手観音の化身の願掛けの誓いは、大盤石も軽くあげ石” と
詠んでいると思います。
《2014.7.10 周南市 東郭》

第43番札所 明石寺は、愛媛県西予市宇和町明石201にございます。

山門まえの石段を上がります。

山門


金剛力士像

昨年は、改修中でシートが張られていましたが、今年は改修されています。
寺伝によれば6世紀、欽明天皇の勅願により正澄上人が唐からの渡来仏である千手観世音菩薩を
祀るため創建したという。天平6年(734年)に寿元行者が熊野より十二社権現を勧請し修験道
の中心道場としたとされる。弘仁13年(822年)空海(弘法大師)が再興したという。
縁起の通りであれば飛鳥寺や四天王寺以前の創建ということになるのでこれは史実とは考えら
れず、実際の創建年は不明といわざるを得ない。建久5年(1194年)に、源頼朝が池禅尼の
菩提を弔うため阿弥陀如来を安置、経塚を築き堂宇の修繕をした。この時に山号を現光山から
源光山に改めたという。その後も武士からの信仰が篤く、室町時代は西園寺氏の祈願所、
寛文12年(1672年)には宇和島藩主伊達宗利が堂宇を建立した。《Wikipediaより》

本堂

本堂
源光山 円手院 明石寺(げんこうさん えんしゅいん めいせきじ)
宗派 天台寺門宗
本尊 千手観世音菩薩
創建 6世紀
開基 正澄上人
住所 愛媛県西予市宇和町明石201
本尊真言 “おん ばざらたらま きりく そわか”

納経帳

天井絵

大師堂

大師堂 向拝
弘仁13年(822)には弘法大師がこの地を訪ねている。荒廃した伽藍を見た大師は、
嵯峨天皇(在位809〜23)に奏上して勅命を受け、金紙金泥の『法華経』を納めて、
諸堂を再興した。《四国霊場会HPより》

鐘つき堂

夫婦杉
本日もお立ち寄り有難うございました。(礼)
次回は、四国別格7番札所 金山出石寺を紹介いたします。