四国霊場2番札所 極楽寺を紹介いたします。
今年は、四国霊場開創1200年(弘仁6年815年)の節目にあたり、改めて弘法大師の偉業を
偲ぼうと四国遍路も盛況になるようです。
今回は四国遍路2巡目ですが、特に最初の日なので期待と不安の幾分緊張した一日だったようです。四国遍路は、総長1400kmと言われますが阿波の国の1番から23番は、発心の道場と
されています。発心は仏教用語で、この場合は四国霊場88ヶ所を巡礼してみようかな・・・
と思い立つということで、人間にあるとされる88の煩悩のこと考えてみようとする心と
おもいます。因みのお参りに使う数珠の珠は88個あります。
一般に煩悩の108っも除夜の鐘なんかで撞かれますが、そんなに個数で悩まなくても多いと
覚えておけばいいのでは・・・と私の解釈です。
《2014.2.5 周南市 東郭》

極楽寺 仁王門です。ここにも立派な仁王様があります。


吽形 阿形

仁王門からかなり歩いて意思の鳥居を潜ると、目の前が薬師堂です。
その隣りに仏足石があり、その右の石段を登ると本堂・大師堂があります。

かなり急な石段ですね。

同行二人の杖も本当に有り難いものですね。白衣の「南無大師遍照金剛」が印象的です。
背中に、ご朱印をいただいている方も見えます。何度もお参りした証しでもあります。
先頭に菅笠のお方が見えますね、先達さんです。先達さんは遍路のベテランで資格も
ありますが、ボランテアです。

極楽寺本堂

日照山 無量寿院 極楽寺(にっしょうざん むりょうじゅいん ごくらくじ)
宗派 高野山真言宗
本尊 阿弥陀如来
創建 弘仁年間(810年~824年)
開祖 行基
所在 徳島県鳴門市大痲町
本尊真言: “おん あみりた ていぜい からうん”

納経帳
納経帳にご朱印やサインをいただくのが、遍路の楽しみの一つです。
よく読めませんが、阿弥陀如来 極楽寺と書いてあるのですかねぇ・・・
兎に角、素晴らしい、有り難い字であります。
でも、このバスツアーのガイドさんは相当にハードなんですね。
今までの巡礼一ヶ寺の平均は約30分(バスの降車から乗車迄)でして、
例えば団体45名の納経帳をお寺の住職に出すと、一冊を30秒で仕上げると
23分位掛かりますから残り7分程度でしょう。ですから山門を潜り、
石段を登って、集めた納経帳に全部書いていただいて走ってバスに帰って
来なければなりません。一方、巡礼は本堂で燈明やお線香を焚き、賽銭を
奉げて、先達さんの導きで一緒にお経を唱えます。
次に大師堂へ行き、同じ作法で礼拝します。
一団体45名くらいの団体行動なのですが、他の巡礼団体もいて、
お参りも前後したり待ったりで大変です。もう巡礼者にしても
写真を撮ったり、境内をゆっくり眺める暇はありません。
一心不乱に祈ることだけが、最大の目的の有り難い遍路ツアーなのであります。

大師堂へお参りします。


大師堂

石段は私の場合下るときの方が苦しいですね。みなさん元気なのですね!

弘法大師お手植えの樹齢1200年の杉です。
スケジュールが忙しい忙しいといっても、各お寺には必ず「見どころ」が
あります。あとから記憶の糸を手繰る時、長命杉や衛門三郎の逸話がある
と言うだけで、何番札所、何処の、寺名は、と浮かんで参ります。
季節によっても、石楠花が綺麗だったとか、アジサイや紅葉なども
家人は良く覚えていました。人との共通の話題の発端が「阿弥陀如来」では
出てきませんが、有名な長命杉ですと話題が果てしなく広がります。

鳴門市指定の天然記念物

長命杉
幹回り 6m、 樹高 30mだそうです。

撫でると、長生きが出来ます。長~い木なんて!

薬師堂


境内もひろいですね。四国遍路も春になると左側の桜も満開になるでしょう。
88ヶ寺には、季節によっていろんな花の名所に巡り逢えます。
桜の花の満開時期には、どこのお寺を回るのでしょうか楽しみですねぇ~

きょうは、これで終わります。
本日も、お立ち寄り有難うございます(礼!)
次は、3番札所 金泉寺(こんせんじ)です。
~再見~