11月の台湾旅行で一番印象に残ったのは、九份です。
現在、日本人の最高の観光スポットで老街に連なる赤ちょうちんには、郷愁を誘うものがありました。それもその筈、日本式の木造建築で斜面に寄り添うように建っています。
茶館は、三階建てであり、基隆港に停泊する船舶まで一望できる絶景です。

この九戸茶館は、山の斜面にしては大きな建物で三階だったと思うのですが、
一階から下の階もあったので、4階建だったかも判りません。
一番印象に残っていると言ったのは、なんと大雨だったからであります。
もう、傘を差しても役に立たず、不要の長物で、頭以外が全部濡れました。
バスの駐車場から、狭い幅2m足らずの石段を100段くらい登っていきます。
両側は、その老街ですが楽しむ余裕もなく、急な石段なので前の人の脚ばかりみて
登っていきます。

前が見えない程の雨の中を “ハァ ハァ” いいながら辿り着いたのが、この茶館でした。
九戸茶館の名前は、恐らく九份からとったもので、昔は九軒しかなかったからでしょう。
ここは、石段の中間あたりでありますが、“もう体力の限界” が来ていたので、
嬉しかったというより “助かった!” と思いました。
メンバーはみんな、高齢者です、絶対、みんな“助かった” と思ったに違いないのです。
茶館で、雨傘を置きハンカチで手足や顔を拭き、案内された2階に上がったのでした。
既に、同様のお客が食事をしています。数組の団体は全て日本人?らしい。
しかし、そんなことはどうでもよく、席に着くと同時に、“飲もう、飲もう” の声があがります。
そして、“ビール、ビール” と注文します。
こんな時、どうして2回ずつ云うのですかね?
とにかく、急な階段を100m10秒くらいで登ったのですから、無理も有りません。

もう、おなじみの台湾ヒビールです。
台湾ビールは、それはそれは美味しいものです。(感激)

この台湾ビールは、1920年高砂麦酒が台湾ビールとして販売したのが始まりです。
アルコール濃度5.0% 600ml/1瓶 買値 120NT$

台湾料理は、味付けもあっさりして、油も殆ど使わず甘くて食べ易く、美味しいものです。
台湾料理のベースはその歴史からか福建料理(閩菜=びんさい)のあっさり感が特徴です。
又、海に近く海鮮料理が多く、日本の料理の特徴もあると言われます。
また、高級料理とかいうイメージのものはなくて、郷土料理と云ったものです。
上の写真は、前菜でしょうか、芋三種・ベビーコーン・菱の実・ピーナツ。
ヒシの実は、二つの割って(切れ目が入れてある)、菱の角の部分で中のでんぷん質を
掘り出して食べるといいですよ。サクサクした食感で美味しいものですね。

見慣れた食材ですが、台湾語はしりません。なにしろ、次から次に出てきますし
腹は減っているし、写真は撮らねばならないし、周りからどんどん箸が出てくるし、
ちょっと写真撮るから待ってくれと云っても待ってくれるメンバーはいないし、
まあ、円形テーブルは、面白いものですねぇ~

角煮のような豚です。

この鍋は、???

これは、中にエビが入っていて紹興酒をかけて、“しばらく触らないでください”、と
云われてるときの木の蒸し器?です。

野菜の炒め物

先ほどの蝦が出来あがりました。
やっぱり、熱した石が入っています。

メンバーも満足のようです。
多分、普段は見せない笑顔かも???

これは、魚の煮物で台湾特有な味付けで、美味しかったです。
料理名は知りません。白い身でスズキのような魚でした。

九份の茶館の外観の様子

九戸茶館の三階です。そとは、大雨ですが、中は天国といったところです。
ここでは、台湾茶の接待があって作法の飲み方など、教えてくれます。
中国茶の特徴は、お茶の器を移し替えて、香を嗅ぐことですね。
聞香杯というそうです。
下のは、お茶うけと云うか茶菓子ですね。



棗のようです。
※この茶館の人は、日本語が話せます。ここだけでなく他のお店も日本語は
普通に話せると思います。私が中国語で話しかけたら、日本語で返って
来ました。日本人と判るんでしょうかねぇ・・・???
雨の九份忘れられない想い出です。