非情城市九份の話 | 周南市 東郭の世界

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台湾映画「非情城市」は侯孝賢監督が1989年製作しヴェネツィア国際映画祭 金獅子賞を受賞した。
その舞台となった九份は、「千と千尋の神隠し」でも有名になった。
写真真ん中下の衝立に非情城市文字が見える。
1947年日本が去った台湾は本省人と外省人が争い2.28事件で戒厳令が敷かれた。
映画は弱い立場の一般市民の生き様を描き、台湾の苦悩を非情城市とした。公開は戒厳令解除から
二年後となっているのも感慨深い。そして、その解放から24年後の台湾は発展著しく明るく楽しい。
九份は観光スポットになった。金鉱山で栄えた昔が、今また、赤提灯の連なる町に変貌した。
慶応卒の歌手“一青 窈”の父親は、この金鉱山開発で財をなした “台湾五財閥”の顔恵民であった。
この九份の殆どすべては、顔一族の所有であったと聞かされた。願恵民は1985年に亡くなっている、
戒厳令解除2年前の事である。
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                                             《撮影:2013.11.12 東郭》