曼珠沙華が農道に咲きました。
9月18日投稿の咲きかけの曼珠沙華と比べて、紅い曼珠沙華の帯が出来ました。
実は、21日から昨日まで旅行で留守をしていたものですから、花が未だ咲いていてくれれば
いいなと思っていたのです。
今朝から、さっそく田んぼの見廻りをすると称して、曼珠沙華の開花を見に行きました。
すると、例年のように、それはそれは見事に咲いていました。
稲も見事に稔り、秋の代表的な田園風景を演出しています。
鎌倉時代から飢饉対策として植えられたといいますから、日本のどこにでもある風景だと
思うのですが、いまもって毎年同じ場所に咲き続けていることは、驚異であります。
私は、この道の草を刈るだけであり、他に一切の面倒をみることはしていません。
でも、約束事のようし、毎年決まって見事な花を咲かせてくれるのは、嬉しい事であります。
《2013.9.26 周南市 東郭》

近年は、圃場整備なども進み、農道もアスファルト舗装をして草一つ生えない処が多くなって
います。
山奥なら棚田など普通の景色ですが、時代から取り残されたような場所には、古来から
の自然が残っています。

古来の飢饉の為の食産物は、いまの豊かな食料事情からすると、まるで嘘のようでもあり、
実用物として殆ど顧みられることのない曼珠沙華も、現代は彼岸花として親しまれています。
私は、この花を見て少しでも、昔の人の苦労を解かってあげられたら、いいなとおもいます。
