川平湾(かびらわん)は、沖縄の石垣島北西部にある湾です。西表石垣国立公園が2007年8月
拡張された時に指定区域となりました。この辺りの小島は隆起珊瑚で出来あがっており、海底の
造礁珊瑚群落は、日本でも最大級とされています。石垣島のなかで川平湾は、そのなかに9つの
小島を抱え、太陽光の加減や潮の干満で刻々と変化し、七色に変化します。海水の透明度も高く
グラスボートで海底のサンゴ礁や熱帯魚を観察できる最高のポイントとされています。
前回に引き続き、川平湾の珊瑚と熱帯魚をご覧ください。
《周南市 東郭》

川平湾をグラスボートから眺めると海と島と空の世界がより広がります。

グラスボートは、約20名くらい乗るのすが、御覧のように向こうの席とこちらの席が
真ん中の海底窓が覗けるよう配されています。その壁には、熱帯魚やコーラルの
写真が案内にされ貼ってあります。しかし海底を覗くのに忙しくこの写真をみる暇など
全然ありませんでした。

早速、大きなシャコ貝が見えています。船は潮の流れにまかせて、私たちに
海底を見学させてくれます。

珊瑚群のなかにクマノミが見えています。グラスボートからは、海底世界が手に取る
ように判りますが、実は水深が8m~10mくらいあるそうです。
海水の透明度がいいので、肉眼でみるとほんとうに綺麗な景色です。

ミドリイシ珊瑚?の群落を通り過ぎてゆきます。
このサンゴは、青白い色をしていて青珊瑚?かとも思いましたが違うようです。

ミドリイシ珊瑚は、その先が白く輝いてライトを点けたように光っています。
とくに、暗い部分ではそれがはっきり判って、とても綺麗です。

船頭さんが「ジャガイモ珊瑚」といっておられました。この群落もたいそう大きいです。

「ジャガイモ珊瑚」は学名では「コモンシコロ珊瑚」というのだそうですね。

船内の乗客は、みなさん大騒ぎです。なにしろ、このお魚など変わったもの、珍しいものが
あると我先に指差して名前の「当てっこ」のようです。わかい女性のお客さんが多いので、
その感激の表現も半端じゃありません。家人などは、なかでも最強の部類であり、
“あれ見て!、これ見て” と大声で私は、突っかれ放しです。

“もう、わたしも見ているんだから、わかっちょるというのに・・・”

珊瑚のあいだにには、小さい小さい熱帯魚が泳いでいます。稚魚でしょうか?
成魚でしょうか?サンゴ礁というのは驚くほど生態系が豊かです。

ここにも、小魚が群れています「テンス」のようです。

海底の砂は真っ白であり、珊瑚の間の青い小魚も少し棲みかを離れて遊んでいます。


黄色い熱帯魚がいます。右にアオブダイが2匹います。

ウミウチワ

チョウチョウウオ?

川平湾の海底探訪は終りました。あっと言う間の出来事でしたが、あれほど
はしゃいでいらっしゃったお客さんも感激のあと “ほっ” とされたのか無口でした。
こういうのを、「心の洗濯」というのでしょうか。Recreationは命の洗濯ですが、
心の洗濯は、心をこんな自然に触れて洗い直す事をいうのだと思います。
さて、今日は心が洗われたところでおしまいです。次回も石垣島探訪は続きます。
それでは、失礼します。