山口県周南市からの高野山詣では、四国遍路バスツアーの総仕上げとして、一泊二日の行程です。
昨日は、壇上伽藍、金剛峯寺など参詣し金剛三昧院宿坊に宿をとりました。
そして今日は、いよいよ「奥の院」の参詣であります。
周南市 東郭

朝 8:21分、奥の院入り口7(一の橋)です。もうすでに団体客のあるいている姿が見えます。
車道以外は、前日の雪が残っており、ひと際冷たい朝です。入り口を示す巨大な石柱には、
南無大師遍照金剛、虚空盡 衆生盡 涅槃盡 我願盡の文字が彫ってあります。
虚空盡衆生盡涅槃盡我願盡の現代訳は「宇宙が尽き、全てのいのちが尽き、さとりの世界が尽き
ない限り、私の願いは尽きることがない。」、という意味です。

ここから、御廟橋まで1.9kmあるといいます。

この参詣も修行と思って、歩かなければならない。足元には注意を要す。
両側には、雪を被った供養塔が立ち並び、その数は20万基にあるといわれます。

ここまで歩いて11分掛かっています。 ここはどの辺りなのでしょうか。
右手前方の赤い欄干は「平和橋」?、すると向こうの英霊殿なのかも知れません?、
いずれにしても復路 参詣します。

特別母樹林
樹木を増やすための種をとったり穂をとったりするために適した木として農林水産大臣が
指定した樹のことと書かれています。
樹齢数百年のもので、写真の白いプレートが739本付けられています。

特別母樹林と墓所・供養塔の中を進んで行きます。

奥の院は、広大であり表参道だけでなく脇道なども両側の墓所や供養塔で
埋め尽くされています。

御廟橋
御廟橋にやって来ました。この橋を渡ると弘法大師空海御廟への霊域にはいります。
この橋は、もとは樹の橋でしたが、現在は石製で再現しています。
橋板は36枚あり、それに橋全体を1枚として数え、金剛界37尊をあらわしているとされ、
橋板の裏には佛をあらわす梵字が刻まれています。
また、この橋を渡る時は、弘法大師がお迎えに来て下さり、帰る時もここまで、お見送りに
来て下さると伝えられ、参詣者は、居ずまいを正して、御廟にむかって一礼礼拝します。


御廟橋から中は、カメラ撮影禁止であります。
今見えているんが、燈籠堂であり、その続き奥が御廟になっています。
御廟と燈籠堂については、「弘法大師空海は、今も生き続けて人々の悩みや苦しみを救っている」
という伝説だけにとどめます。
燈籠堂は治安3年(1023年)藤原道長が建立したものですが、現在25,000の万燈が堂内一杯に
吊るされています。 そして堂内には、「消えずの火」といわれる法灯が2灯あります。
1灯は「白河灯」、そしてもう1灯は「貧者の一灯」で、千年消えることなく燃え続けています。
余談ですが、比叡山延暦寺には「不滅の法灯」が燃え続けています。
1200年間燃え続けているとか、延暦寺焼き討ちのとき一度消えたとかの話があります。
































御廟への参拝したあと、一行は再び御廟橋へもどり、往路とは違う復路をとります。

水向地蔵
御廟の右手にある地蔵様たち、前の柄杓で水をかけて先祖の供養をいたします。

護摩堂

護摩堂

嘗試地蔵尊
弘法大師には、朝昼2回お食事を御供所からお供え致します、
そのまえに、嘗試地蔵尊に備えて味見をしていただきます。

大黒天

手水舎

頌徳殿(休憩所)

お接待所も設けられていました。

復路の様子

英霊殿

只今、高野山をあとにバスに乗っています。
時間は、11時6分です。このあと東寺に寄って山口県周南市へ帰ります。
本日もお立ち寄り有難うございました。