こんばんわ!
「かわせみだより」も書庫を設けたのはいいのですが、スムーズに繋げません。
東郭先生も昨年は張り切って、私の優美な仕事をずいぶん撮っておられました。
年賀状にも私を主題とした写真を載せていただき、みなさんに喜ばれたようです。
でも、最近は不漁で東郭先生もしょげていらっしゃいますが、わたしの方はもっと深刻です。
実際、もう三日もなにも食べていないのです。
何処の魚屋さんもおおきい海の魚ばかりで私の好きな川魚のハヤとかアユとは売ってないんです。
これじゃ、わたしが幾らお金を持っていてもお手上げです。
辛抱!、辛抱!の小太郎です。
こういう時は、昔のよく獲れたときの楽しい写真でも見て空腹を紛らわせるしかないですよね。
下の2枚は、10月くらいでしたか、大物をゲットしました。
私もあの頃は、体力も漲り魚と言えば、川中に群れをなして泳いでいたんです。
ですから、眼をつぶって飛び込んでも魚に当たるくらいだったんです。
このときも、小さい魚を獲っては資源保護の立場からよくないことと、じっさい何回も小魚を獲るのは
非効率ですから、大物を狙いにいったんです。

大物のさかなは、メダカみたいな小魚と違って群れには交らず川の底の付近や岩陰にいる事が
多いんです。そしてこの大物は小魚の群れの下でじっとしていたんです。
私は直感的に“これにしよう!” と思って一直線に飛び込み逃げる小魚には目もくれず、
この大物を仕留めたんです。だいたい魚を獲る時は、魚の頭部から狙います。
後ろの尻尾から狙うと直ぐ逃げられます。それでもこの大物はくらえても逃げようとして
すんでのところで捕まえました。写真でも大分尻尾寄りにくわえているでしょう。
それからが、大変でした。魚はピクピクして逃げようとするし、重たいし、やっと基地に戻りました。
ピクピクする大物をくらえて、20回もコンクリートに打ち付けて弱らしたんです。
そして、一気に飲み込んだとおもったら、おおきくて尻尾まで飲み込めないで大変でした。
今思うと、あの時は最高でした。腹が太ってしばらく動けませんでした。
“あ~あ、いまは腹が減って動けません・・・”
でも、そのうち魚はきっと出てきます、それまで東郭先生も本来の勉強してください。
《記 かわせみ小太郎》

