四国遍路の旅を紹介しています。
3月3日から始まった逆打ち四国遍路のバスツアーも今回で8回目です。
今回は、9月23・24日に廻った土佐のお寺で第32番札所 禅師峰寺(せんじぶじ)です。
周南市 東郭

禅師峰寺(ぜんじぶじ)は、地元では峰寺(みねんじ・みねでら)と呼ばれています。


この峰山が八葉の蓮台に似ていることから八葉山と弘法大師様が名付けられたました。
奇岩霊石が多いところで、不動明王像の背後の岩は、伽楼羅(ガルーダ)の炎に似て
よくマッチしています。

禅師峰寺の縁起です。

山門の仁王様は、鎌倉時代の仏師定明作で国の重要文化財といいますが、
現在、収蔵庫に安置されているそうです。。

本堂

本堂
ご本尊は、 十一面観世音菩薩様で弘法大師自らの作だそうです。

本堂
八葉山 求聞持院 禅師峰寺(はちようざん ぐもんじいん ぜんじぶじ)
宗派 真言宗豊山派
本尊 十一面観世音菩薩
創建 神亀年間(724年-729年)
開基 行基 聖武天皇(勅願)
住所 高知県南国市十市
本尊真言 “おん まかきゃろにきゃ そわか”

本堂

納経帳

大師堂

大師堂
大同二年(八〇七)弘法大師様が巡錫されまして、霊域と感得し、十一面観音菩薩を
彫って本尊とされたということですが、虚空蔵求聞持法の護摩法もおこなわれました。
空海が沙門より虚空蔵求聞持法を授かり室戸岬の御厨人窟で修業し神力を得たのは、
19歳のときでした。その後 唐に渡って留学僧として20年掛かる修行を僅か2年で
習得し阿闍梨の称号を授けられたのも一切の教法が理解でき暗記できた故でしょう。
※参考
虚空蔵菩薩能満所願最勝心陀羅尼求聞持法中;
一経耳目文義倶解。記之於心永無遺忘。
(お経を一度見聞きすれば、お経の意味を理解する事ができ、永く忘れる事が無い)
弘法大師三教指帰中;
爰有一沙門。呈余虚空蔵求聞持法。
弘法大師三教指帰中;
爰有一沙門。呈余虚空蔵求聞持法。
其経説。若人依法。誦此真言百万遍。即得一切教法文義暗記。
(沙門より虚空蔵求聞持法を授かる。法に依って此の真言百万遍を誦すれば、一切の教法の 文義を暗記する事を得る)
(沙門より虚空蔵求聞持法を授かる。法に依って此の真言百万遍を誦すれば、一切の教法の 文義を暗記する事を得る)

岩のくぼみにある水の水位が潮の干満によって変わるという干満水を覗きこんでいます。
海抜70~80mあるのに、干満の影響を受けるとは珍しいですよね。



十一面観音像

本日は、これで終わります。
どうも、お立ち寄り有難うございました。(礼)