四国遍路の旅を紹介しています。
今回は第41番札所 龍光寺です。
周南市 東郭

龍光寺は愛媛県宇和島市三間町にあります。
四国霊場88ヶ所のうち、26ヶ寺が愛媛県にありますが、
宇和島あたり南予には4ヶ寺ございます。

ここは、明治時代以前は神仏習合のお寺であったそうです。
この鳥居は、向こうから入ってくるのですが、稲荷社など
その歴史を残している龍光寺であります。

龍光寺は、四国霊場HPの縁起によりますと、大同2年に弘法大師がこの地を訪ねた際に、稲束を
背負ったひとりの白髪の老人があらわれ、「われこの地に住み、法教を守護し、諸民を利益せん」と
告げて、忽然と姿を消した。
大師は、この老翁が五穀大明神の化身であろうと悟り、その明神を勧請して稲荷明神像を彫造、堂宇を建てて安置した。このとき、本地仏とする十一面観世音菩薩と、脇侍として不動明王、毘沙門天も造像して一緒に安置し、「稲荷山龍光寺」と号して四国霊場の総鎮守の寺とされ、開創したと伝えられる。
創建のころから神仏習合の寺であった龍光寺は、稲荷寺として信仰され維持されてきたが、明治新政府の廃仏毀釈令により旧本堂は「稲荷社」となった。
新たに本堂が建立されて、ここに稲荷の本地仏であった十一面観世音菩薩像が本尊として安置され、その隣に弘法大師勧請の稲荷明神像も一緒に祀られて鎮座している。
大同2年(807年)という年は、これまでも寺社の創建年などでたびたび出て参りました。
弘法大師さまは、この年四国を巡錫して随分多くの事業をされているのですね。
どうやら、日本仏教もこのころから民間にも定着していったようで、今日まで永永と受け継がれており、 1200年の原点は、この年にあったと言っても過言ではないでしょう。

本堂
稲荷山 護国院 龍光寺 (いなりさん ごこくいん りゅうこうじ)
宗派 真言宗御室派
本尊 十一面観音
創建 大同2年(807年)
開基 弘法大師
住所 愛媛県宇和島市三間町
本尊真言 “おん まか きゃろにきゃ そわか”

本堂

本堂向拝

大師堂

大師堂
お大師様がこの地を訪れた際、「一人の白髪の老人があらわれて・・・」という縁起の
部分がありますが、これまでの寺にも人との出会いに関して数多く出て参ります。
人と人との縁の大切さが、今回の霊場巡りの発端であるとも考えられます。

南予七福神

本堂

本堂

本堂右石段の奥に稲荷神社があります。

本堂全景

大師堂全景と水子地蔵

龍光寺の鳥居です。