四国遍路35(八坂寺) | 周南市 東郭の世界

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四国遍路の旅を紹介しています。
 
回は第47番札所 八坂寺です。
              
                                              周南市 東郭
 
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            八坂寺の山門を入ります。山門は向唐門であります。
 
            唐門の天井にはご覧のような天井絵が施されています。
            
 
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山門をはいると掲示板の案内に「心を洗いに山伏さんとお山に登ろう!」というポスターがありました。
 
そう、ここは、修験道の開祖・役行者小角が開基とされています。1,300年の昔から修験道者 役小角
 
が修行した根本道場なのであります。四国石鎚山はその霊場であり、お山に登ろうというのは、
 
その意味があるからなのです。この八坂寺も山の中腹にあったとされますが、名前はわかりません、
 
熊野山の山号は、熊野権現からとったものらしいので、熊野山でもいいでしょう。
 
飛鳥時代の大宝元年、文武天皇(在位697〜707)の勅願により伊予の国司、越智玉興公が堂塔を
 
建立しました。このとき、8ヶ所の坂道を切り開いて創建したことから寺名とし、また、ますます栄え
 
る「いやさか(八坂)」にも由来するとされています。
 
 
 
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            八坂寺本堂です。多くのお遍路さんで賑わっています。
 
 
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 本堂の屋根のラインは、一直線の拡がりをみせており、引き締まって非常に美しいものであります。
 
 
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            熊野山 妙見院 八坂寺(くまのざん みょうけんいん やさかじ)
     
                       宗派 真言宗醍醐派 
     
                       本尊 阿弥陀如来
     
                       創建 大宝元年(701年)
    
                       開基 役 小角
 
                       住所 愛媛県松山市浄瑠璃町八坂
 
            本尊真言 “おん あみりた ていせい からうん”
 
※本堂地下室には信者の奉納した阿弥陀尊が8000体以上祀られているそうであり、写真右端は
 
 自由に見学できるという知らせと思われる。
 
 
 
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中国語の十善です。
 
三途の川を渡ることは書いてありますが、極楽往生通行手形のような記述はありませんね。
 
日本語の十善戒と同じようです。不邪見は「不痴」のこととおもいます。
 
松赞干布时期,大臣吞弥桑布扎最初翻译的几部佛经中有一部名为《十善经》,主要讲解佛教“十
 
戒”(或称“十善法”)。“十戒”的内容包括“身三”,即不殺、不盗、不淫;“口四”即不两舌、不恶口、
 
不妄言、不绮语;“意三”、即不贪、不嗔、不痴。身、口、意代表了行为、语言和思想。“十戒”源于“五
 
戒”,而又与“五戒”侧重不同。“五戒”侧重于止恶,而“十戒”侧重于行善。
 
由“十戒”而来的“十善”即以不净观离贪欲,以慈悲观离嗔恚,以因缘观离愚痴,以诚实语离妄语,
 
以和合语离两舌,以爱语离恶口,以质直语离绮语,以救生离殺生,以布施离偷盗,以净行离邪
 
淫。“五戒十善”是佛教伦理道德的基礎。以佛教的观点,守“五戒十善”可確保投生人天善趣,免堕
 
三途,即使今生不能解脱,来生仍可継続修持。
 
 
 
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【大師堂】
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大師堂も唐破風は珍しいのではないでしょうか。
 
弘法大師がこの寺で修法したのは百余年後の弘仁6年(815)、荒廃した寺を再興して霊場と定めた。
 
本尊の阿弥陀如来坐像は、浄土教の論理的な基礎を築いた恵心僧都源信(942〜1017)の作と伝えら
 
れる。その後、紀州から熊野権現の分霊や十二社権現を奉祀して修験道の根本道場となり、
 
「熊野八坂寺」とも呼ばれるようになった。
 
このころは境内に12坊、末寺が48ヶ寺と隆盛をきわめ、僧兵を抱えるほど栄えた。・・・とあります。
 
また、遍路の元祖「衛門三郎」についてはこの欄8月7日の石手寺で記載しましたが、かれは
 
この地で生まれたという話がのこっています。

 
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鐘つき堂
 
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平成13年に建立されたものとのことですが、不動様はまことに威厳があります。
 
これをみて「いやさか不動」は、いやさかと八坂はまさに関係しています。
 
手前のコーンが並べてある所は、護摩行「火渡りの術」を行った痕跡であります。
 
 
 
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それでは、きょうはここまでです。おやすみなさい!