紀泰山銘（２０）

中国山東省泰安市にある五岳獨宗の名山「泰山」。

「紀泰山銘」は唐の玄宗皇帝が封禅の儀式のおり大観峰に刻石した碑文です。

　全部で1008文字あるという碑文を学習中です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　周南市　東郭

紀泰山銘２０

　緬余小子，

　　　 mianyuxiaozi

　　 私は祖先を追想して、

　　　　　※余は自分，小子はここでは祖先，緬は缅怀で　　　　　　　　　 追想する。　

  重基五聖。

　　　 zhongjiwusheng

　 　　再び５聖人を作る事業を始めます。

　　　　※五聖は高祖﹑太宗﹑高宗﹑中宗﹑睿宗で玄宗の

　　　　　 前の皇帝。　　

  匪功伐高，

　　　 feigongfagao

　 　私の功労は高くありません、

  匪德矜盛，

　　　 feidejincheng

　　 盛大な徳もありません。

  欽若祀典，

　　　 qinruosidian

　　 恭しく儀礼をおこない、

　丕承永命，　　　

　　　　pichengyongming

　　　天から授かった長命をうけて、

　至誠動天，

　　　　zhichengdongtian

　　 　至誠は天に通じ、

　福我万姓。

　　　 fuwowanxing

　　（天帝よ）私の人民をお守りあれ。

　　　
　古封泰山，

　　　 gufengtaishan

　 　 古代より泰山での封禅は、

　　 七十二君，

　 　 qishierjun

　　 　７２世代の君主がいて、

  或禅亭亭，

　 　 huoshantingting

　　 　或いは禅譲は、亭亭とし、

  或禅云云。

　 　 houshanyunyun

　　 　或いは云云としています。

　　※亭亭云云は封禅が連綿として続いている様を表現し　　　たのではと、訳者は解釈しました。　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　真ん中の碑文が「紀泰山銘」です。