

周南市徳山動物園前に展示されている蒸気機関車D51395です。
製造は1940年1月17日、廃車が1971年5月で貸与を受けたのが10月です。
ここへ配置された時は、大変な人気で、操縦室に入るのにも長蛇の列となりました。
蒸気機関車はSteamLocomotiveであり、その煙突から出る白い煙と動輪の回転は
力強い躍動感を感じさせます。
山口線を走る「貴婦人号」は、1979年鉄道ファンの要望に応えて再開されました。
もうひとつ蒸気機関車で思い出すのは、下松工業高等学校の弁慶号であります。
徳山海軍燃料廠で石炭運搬用の軽便鉄道機関車を下松工業高校が実習教材として
使用するように再生した話は、当時の先生から伺った事があります。
恐らく多くの生徒にも教材として大変有意義なものであったのでしょう。
当時情熱をこの「下工弁慶号」に注いでこられた先生は、弁慶号の資料を贈って下さいました。
弁慶号は、明治40年製造で記録に依れば昭和26年同校運動会で薪を焚いて走った
との事です。しかしその後は、休眠していました。
昭和56年10月10日同校創立60周年記念に「下工弁慶号」を走らせようとする機運が
高まり、実際に先の先生や生徒が再生整備して、30年ぶりに走らせました。
当日は県知事・教育長・市長・校長初め同校関係者・OB達が一同に会し、ミニSL弁慶号の
再生を祝ったとのことであります。
今は、老朽化と教材としての価値もすくなくなり、鉄道愛好家の歴史的貴重物として保存されているようです。

徳山動物園の前に桜の樹の老木が2本(写真上下)あります。
私がここで遊んだ徳山小学校入学当時は、随分巨大な桜の樹や並木があって
春は桜の花のアーチの中を通学しました。
この桜も60年前は、まだ若木だったことでしょう。
何れにしても、この桜も昔の毛利公園の生き証人であります。
この2本の桜樹を残しておいて呉れて感謝するのは、私だけでしょうか。
