
岱廟へ行った時、この碑文を見つけた(2006/10)。 拡大↑
その時は、書体に魅せられたのが撮影の動機となった。
簡体字になる前の漢字は日本人なら大体判る。
しかし、意味は何のことかさっぱり解からない。
これの構成は両側に7文字づつ大きな字体で詩が書いてある。
時同野鶴看桃去,或領山猿采藥回
時おなじく野鶴 桃を見て行き、山猿 薬草を採って戻る
この碑は高さ 180cm、幅 346cmで定親王 亦紹が岱廟住持 濬川錬師のために書いた
4聯の詩という話である。
朝禮名山意至虔 羽衣導引進南天山頂門名
烟雲繚繞神仙宅 花雨繽紛道德篇
自與蒼松同老健 不求丹藥契真詮
相逢直似曾相識 握手殷勤證宿緣
題雨花道院贈
濬川大鍊師

朝泰山に敬虔を捧げんとし、
羽衣は導いて南天門へ進む。
雲繚に烟る神仙のやかた、
花雨いり乱れて徳篇を述べる。
自ら与ふ青松と同じ健やかを、
丹薬を求めず、真詮を契る。
相逢うて曾ってより識ったが如く、
慇懃に手を握るは宿縁の證(あかし)。