中国鉄道大紀行見学記 | 周南市 東郭の世界

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夕食後、私はテレビを見る。
 
“あッ、ここ、ここ!” と叫ぶ。
 
食事の後始末をしている家人に向かって、
 
“これッ、これッ、早く来て見ろ!” と言って、急かす。
 
私は、見ているテレビを指差して、半ば興奮状態で更に大きく叫ぶ。
 
ちょうど、曲阜を放映しているところだ。
 
番組は、中国鉄道大紀行。
 
ガイドが関口さんを案内して孔廟へ入るシーンである。
 
やむなくやって来た家人に、私は得意になって現場を説明する。
 
“あの門をくぐる時、敷居を跨いだら、孔子の弟子になれるって、言ってるぞ!”
 
“そんなこと、テレビで言ってるままじゃない!”
 
それでも家人は、私の言葉には反応せずにテレビを見出した。
 
なにせ私は、曲阜には2回行っている。
 
そして、経験をしゃべる相手は、家人しかいない。
 
だから、私の講釈はなお続く。
 
“杏壇の教えってのは、あそこだ!、杏子の木の下で孔子が弟子を教えたんだ”とか言う。
 
こころやさしい家人は知っていても “そう~” とか言ってテレビを見ている。
 
わたしも家人が “そんな事くらい知ってるわよツ!”とかいうと、すぐ攻勢に出るのだが、
 
納得されると、そうもいかない。だまってテレビをみる。
 
私には、家人しか弟子がいないので、話を聞いて貰わねば本当に困るのだ。
 
まあ、それはそれとして二人で旅行した場所が、テレビで放映されたりすると妙に楽しく
 
二人の話も弾む。
 
旅の思いでは、人との出会いが一番印象に残る。あと食事と宿のこと。
 
中国鉄道大紀行もテーマを「中国人とのふれあい」にしているようで、関口さんのキャラクター
 
ともあいまって、中国人の人懐っこい所をよく表現している。
 
いまの放映は3回目くらいの再放送であろうが、いつみても新鮮でその時々の場面を思いだして
 
は、楽しんでいる。
 
列車内の子供、故郷へ帰るふたり、団体旅行との出会い、駅員との交流、マージャンしたり、
 
小学校へ訪問したり、どれをとっても心温まる場面だった。
 
安全面を人一倍気にする私にとって、まず思ったのは「中国鉄道の旅であんなにうまい具合に
 
行くはずがない」だった。
 
時刻表どおりにすすまない列車ダイヤでは、スケジュールも立てようがない。
 
一般人もテレビ撮影に快く応じる人ばかりではないはずだ。
 
日本国内で放映されるのは、それなりの中国当局の承認も必要ななずだ。
 
しかし、結果的には、後から聞いた話だがトラブルもなく撮影が終了したとのことだ。
 
この紀行を作った関係者のご苦労にねぎらいを申し上げたい。
 
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                                     《9月12日NHK中国鉄道大紀行》