朝8時過ぎ、朝食を終えて一服の情景。
気温は29.2℃、湿度68%、暑いので朝日を避けて、家の西側へ廻る。
椅子に、坐ってひらけた所をみると、川風が適当に吹いてきて、涼しい。
右に榎、楠木、左に柿、ヒマラヤ杉、楠木がある。
いずれも40年~200年は、経つ。
樹に蝉が群がり、樹全体が唸っているよう蝉の鳴き声のあらし。
見上げて彼らを看ていると、じっとしているのではなく、あちこち枝を飛び換える。
ほんの2~3mでやめて、又、ひとしきり鳴く。
あぶらぜみが、ほとんどでクマゼミはすくない。
でもクマゼミは、たかい枝にとまって、どうどうと、ひときわ高く “シャーン、シャーン”となく。
羽根は透明でおおきく、動きもすばやい。
ここでも、圧倒的な自己主張をくりひろげている。









わたしは、ここに座っていて、心が和む。少々騒がしい難点はあるが・・・。
今、見ることができた生き物は、何種だろう。
枝のうえに子雀が二羽遊んでいる。
蝉にとっては、天敵のはずだが一向に気にしている様子はない。
1mちかくにいても、鳴き声のトーンも落ちない。
子雀2羽も圧倒されているのか、無関心なのか、兄弟で戯れている。
フェンスにトンボが飛んできた。
ムギヤンマは、私のカメラでも捉えられる。
オニヤンマも飛んでいたが、はやく飛ぶので、私の力では、まだ無理だ。



突然フェンスに、あぶらぜみが、飛んできたので真上から捉える事ができた。
彼は、私に挨拶に来たのか、それとも樹液に飽きたのか?
一週間のうちに子孫を残さないといかん。がんばれ。
地面の付近にフラフラチョウチョが跳んできた。
彼女?は、シジミチョウか。じっとしたのでゲットした。
アゲハの仲間も樹のまわりをとんでいるが、なかなか手ごわい。
というより、撮影不可能。


小川が、流れているので水辺にいろいろな生き物が集まってくる。
地面にちかいところに、羽黒トンボが十匹でいどずつ遊んでいる。
セキレイがやってきた。
水のなかをつついている。
2・3歩ずつちょこちょこ歩きまわり、捕食する。
とみると、頭をあげ、こちらを覗う。
ちょっと、頭をかしげて、しばらくこちらをみて、また歩く。


この時、向こうの高い岸に “サァー” カワセミがやってきた。
琉璃色の尾羽、ちょっと黄褐色の羽根も見える。
くちばしが大きく、長い。
本当に綺麗な鳥です。
ちょうどその時、おばさんが歩いて来たので、挨拶して “あそこにカワセミがいるよ”とおしえた。
おばさんは、確認できたのだろう、大きな声で “あッ、ほんと・・・”と大声で驚嘆した。
途端にカワセミは川下へ飛んだ。
カメラを構えようとしていた私の行為は、徒労に終わった。
今日、映せたのは5種類、撮る気があっても映せなかったのは4種類。
撮る気がなくて、映さなかったのは “へび”、あおだいしょう。
まあ誰にでも好き嫌いは、ある。
今朝の生き物も、精一杯生きており、夏を謳歌している。
私には、彼らが “暑中お見舞い申し上げます”と言っているように聞こえた。
わたしからも みんなに“暑中お見舞い申し上げます”。