表演の時から続いていた風邪もようやく治って、月曜日からは、しっかり勉強しようと思ってた矢先、
それは、発生した。
朝 6:00 携帯電話の目覚ましで起きて尿意を催しトイレに行くが出ない!?
今度は、自分のからだのアクシデント、「痛い・・・!」10分間くらい焦って青くなって頑張って、
ほんの少しずつ開通しだした。
「笑いごとではありません!」
わたしは、もう死ぬかとおもった。ただごとではない・・・、どうしょう!?
病院へいくしかない。
大学北門近くに病院があるのでなにかあったらそこへいくよう先輩から教わっていた。
~また、莫迦なこと書いて~
とお思いでしょうが、今病院から帰って、この症状がどうなるかも、薬が効くかどうかも解からないけれども
どうしてもみなさんにお知らせたいことが、ふたつあるからです。
その第一は現在学校で習っている教科書の事です。
前にも書きましたが私の中級102班では、中級漢語課本と初級口語二版と初級汉语听力下冊が
同時進行で授業が進行しています。
たとえばそれぞれの課本の第一課では、
「漢語」が新しい学校の様子や銀行、郵便局や売店の場所と心構え」、
「听力」が付近の科技館の見学や京劇見学と学習の絡み、
「口语」が休みが明けてみんなが学校や宿舎に集まる様子、です。
互いの課本同士の内容が連携しながら関連するが同一ではないのです。
このようにして教科書の課を進めていく方式は、実によく出来ています。
留学生の生活に対して実用性の高いものに仕上がっています。
二課は、銀行の場面
三課は、中国の食事を食べるとかその特色
四課は、病院へ行って診察を受ける場面
今日 私は病院に行くときこの教科書を持っていこうかと思ったほどです。
でも私は既に頭に入って?いますから必要ありません。
中国病院の特色は「要先挂号」で何をするのもその都度「申し込む」のです。
最初に受診する科を申し込んで金をはらう。次に診察をうけてまず検査を受ける、また金を払う。
検査結果を医者のところへ持って行って病状判断と処方を受けます。その処方箋をまた会計に
持って行って金を払う、そのあと薬局窓口に行って薬を受けとる、のです。
今日、病院に行く私は一人でした。自分の症状も心配で焦っていたことも有りますが、
この教科書で学んだ病院の方式が解かっていたので、ひとりで行ってみようと思ったのです。
もうひとつ第二は、又病院で温かくて親切な中国人の人情に触れたことです。
その病院にいくとあちこちの窓口に随分人が並んでいます。
窓口の上に何か書いてあるので検討をつけて並んでいると私の番になって「初めてですけど」と言うと
厳重な鉄格子の向こうには、発音のよくわかる女性がいました。
受付嬢が「老師・・・」というので私は学生証を提示し「内科で受診したい」「病状は・・・」というと丁寧に
行き先を教えてくれました。
次に医者がいる部屋で順番を待っていました。・・・ここは看護士は見えず医者がひとりで患者をみています。
すでに3人くらい受診しているすぐ後ろに並んでいます。私の番になって先生が早口で病状を聞くので
私も早口でいろいろ訴えたのですがさっぱり分かってもらえません。困っていると後ろで待っている人達が
みんな集まってきて、私の訴えを聞いてようやく判ったようです。なかの一人が代表して私の病状を医者に
説明してくれました。また何か手渡されました。何処へ行ったらいいか聞くと代表が「下で待っていて!」
と言い、自分の診察を終えて降りてきて、元の棟まで連れて行ってくれて検査する場所で検尿です。
しばらく待っていると又、紙を手渡されました。紙をもって歩いていると先の医者がそこで待っていてくれた
のです。その医者と一緒にさっきの診察室に行き、判らない中国語で説明されて薬を出すから飲みなさいと
言われました。また元の受付があるところで処方薬のところで並んでいると、鉄格子のなかの受付嬢が、
中からこっちへこいと言うので行ったら「そばの会計で金を払うのだ」と教えてくれました。
金を払って又投薬窓口で並んで薬を受け取りました。
このころになって“ははーん「要先挂号」というのは、ことなのだな・・・”と実感した次第です。
払った金は、中国にすれば高かったですけど、受付嬢や患者代表や医者の温かさや人情味あふれる
人達との出会いは、ここの冷たい冬を忘れさせてくれました。
薬を点検して外へ出ようとすると、かの受付嬢も上着を羽織って同僚と食事に行き始めたところで、
私に対して、「にこやかにほほ笑んで、会釈して出て行きました」。
