今月の日経新聞・私の履歴書は、元財務次官・武藤敏郎氏です。

1月25日)の第24回は、「日銀総裁人事」です。

 

氏は福田康夫首相から「次の日銀総裁に任命したい」(2008年3月)と内々の打診をいただいた。しかし、2007年の参院選で自民党が大敗し、野党が参院の多数を占めて衆参ねじれ国会が出現していた。このため、日銀正副総裁の国会同意人事は政争の具と化した。野党第1党の民主党は、財務省出身者が総裁になるのは「財政・金融の分離」に反すると主張し、氏の総裁人事は、参院で否決された。

 

この一件が氏の人生にとってどうだったのか。「人間万事塞翁が馬としか言いようがない気がする。」と仰ってます。