資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。
神奈川県横浜市南区弘明寺町にある、弘明寺 (ぐみょうじ)です。



奈良時代に創建された、横浜最古の寺として知られています。
今から1300年ほど前の721年にインドの僧 善無畏(ぜんむい)三蔵法師が渡来、霊域を感得し七つの石を据え決壊したのが始まりとされています。
その後731年に河内和泉の国の僧 行基が、流行した悪病の天下泰平のため、この地に草庵をつくり祈願とともに仏像を彫ったと伝えられています。

ご本尊は、国の重要文化財指定を受けている十一面観世音菩薩立像(観音様)です。

絵馬は、大根が描かれた絵馬です。



境内ある聖天堂には、 聖天様(歓喜天)が祀られています。
弘仁9年(818年)、弘法大師が回国の際、この地に不思議な力を感じて、聖天(大聖歓喜天)を彫り安置し、一千座の護摩を焚いて庶民の幸福を祈願しました。
また、大根は清浄、淡白な味わいのある食物としてすべての人に好まれ、しかも体内の毒素を中和して消化を助けるはたらきがあるところから、聖天様の「おはたらき」をあらわすものとして尊ばれ、聖天様のご供養に欠かせないお供物とされています。
