資料館の2階には壁面一杯、たくさんの絵馬が掛けられています。

 

  愛知県あま市甚目寺東門前にある、漆部神社 (ぬりべじんじゃ)です。

 






 漆部神社は甚目寺観音西側に隣接し、日本唯一の漆、漆器を祀る神社で、塗料や漆器などの工芸品の職人も多く訪れます。

 

 長い歴史の中で、八大明神と称された時もありましたが、昭和中期までに旧来の漆部神社となりました。

 


 ご祭神は、三見宿祢命(みつみすくねのみこと)をお祀りされています。


 三見宿祢命は、『旧事本紀』天孫本紀によると、宇摩志麻治命の四世孫で、出雲醜大臣命の子です。孝安天皇に仕えたとされています。漆部連の祖ともあり、これが祭神にあてられた根拠ともいわれています。

 



 絵馬は、中央に神紋と鳳凰が描かれた絵に神人和楽(しんじんわらく)と書かれています。

 

 神人和楽とは、神様に喜んでいただき、人間もその恩恵をこうむり生活が和むことを目的とした神事です。神と人とが共に享楽することによって神の力を得ようとするもので、その起源は、一説によると、記紀神話(奈良時代に編纂された『古事記』と『日本書紀』に記載されている神話の総称)の中の「天岩戸伝説」にまでさかのぼるともいわれています。