令和七(2024)年が明け、早くも、ひと月がたとうとしています。
日本では明治時代に入ると近代化政策のひとつとして改暦を行いました。現在でも使われている太陽暦(新暦)の導入です。
江戸時代までは、いわゆる和暦が使われ、代表的なものとして、この地方には伊勢暦がありました。
伊勢の御師(おんし)が伊勢参宮の勧誘を目的に神宮の御札と共に全国で配り歩きましたので、最盛期は日本人の使う暦の半分を占めていたとも言われたほど、有名になりました。
今でもカレンダーによっては「旧〇月〇日」と併記したのがあります。現在使われている新暦に対する「旧暦」です。
何年も前ですが、ちょっとした旧暦ブームに興味が湧き、旧暦カレンダーで過ごした事があるのですが、まだ夫が現役の会社員、子どもが学校に行っていた時期なので、実際の日付とずれる旧暦にうまく対応できず、1年でやめました。
隣りの中国では旧暦の正月が春節と呼ばれ、今年は1月29日です。

この日は1年の中でも重要な休日で、アジア地域では多くの国が祝日に設定しています。日本では(旧正月を)祝う事が少なくなりましたが、南西諸島など、中国に近い地域では旧正月の風習が残っているそうです。
旧暦カレンダー生活は断念しましたが、今は二十四節気を意識するようになりました。普通の(新暦)カレンダーに二十四節気を書き込んでいます。例えば1月には「小寒」と「大寒」があり、この期間は寒中と言われますが、1年で最も寒い頃という季節感と違和感はないように思います。その一方で、梅雨時に夏の「小暑」「大暑」と言われても、違和感がありますが、気にしません。
二十四節気は天気予報の話題になりますので、親しみやすく、日々の生活になじみやすいと思います。
最近は季節感がなくなったと言われますが、せめて、暦で季節を意識してみませんか。〇月〇日と数字だけで過ぎていくより風情が感じられますよ。
もう節分も間近ですね。今年は2月2日なんだとか。その翌日は春の節気の始まり「立春」です。春はすぐそこ。 (Y)


